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Channel: 馬医者残日録
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子馬の急性胃拡張

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午後、子馬がひどい疝痛だと言うことで来院。

昼飼いを食べた後、急に痛がりだし、フルニキシンも効かず、鎮静しても痛みがひどい、とのこと。

来院しても痛くて、鎮静したら倒れ込んでしまった。

1ヶ月半の子馬。

親とは別にペレットを与えている。

            ー

寝たまま超音波検査して、蠕動はあるが少し厚い?小腸が見えた。

内容は粥状。

食べたものが流れてきているのだろう。

小腸壁は少し厚く見えるが、収縮していると厚く見えがちなので注意が必要。

そして計測すると正常範囲内 WNL; within normal limit 

その間に胃tubeを入れるが逆流はなし。

食べたばかりなので、固形物なのだろう。

小腸は絞扼されて薄紫になり始めている可能性はある。

早く開腹すれば切除しないで済むかもしれない。

壊死してからだと切除・吻合する手術になる、かもしれない。

            ー

鎮静が醒めても痛かったら開腹しましょうか、ということにする。

「鎮静が醒めたら痛くなくなっていることなんてないよね」

と言われながら待つが、開腹は早すぎる決断はしない方がいい。

            -

よく寝て、起きて・・・・ボーっとしているが痛くない。

口かごして厩舎で様子を観て・・・・

痛くないので帰っていった。

急性胃拡張だったのだろう。

馬は胃破裂する動物、早食い、食べすぎには充分注意が必要だ。

          /////////

林の中でエゾエンゴサク。

採ってはいけない。

庭で観る花じゃない。

踏まないようにそっと、林の中で。

 

 

 


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