Quantcast
Channel: 馬医者残日録
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1693

二頭流 ふたたび

$
0
0

朝、ややこしい整形外科症例の手術。

第一趾骨の底側突起の骨折をscrew固定しないければ行けない症例で、やっている最中、背側にも骨折が見つかった。

起きたことは骨折を伴うひどい捻挫なのだ。

            ー

その途中に子馬の下顎骨折の来院。

乳は飲めているが、両側折れている。

手術した方がいい。

しかし、手術室が空かない。

人手が厳しい。

骨折の手術は「術前のXrayより実際はひどい」ことが多い。

今、手術室でやっている症例もそうだ。

            ー

繁殖雌馬の疝痛の急患。

分娩6日後。

超音波で結腸壁の肥厚が見えた。

枠場で身をよじり出した。

手術室が空いて、すぐに手術開始。

結腸の傷み方は予想より悪かった。

色調が薄紫で、細かい血管が浮き出ている。

それでも回復が期待できる程度だった。

手術時間は1時間10分、午後の予定もあるので、ちょっと急いだ。

           ー

午後は下顎骨折の手術に、第三手根骨盤状骨折の手術、と思っていたが、別な繁殖雌馬の疝痛。

なんと種牡所から直行してきた。

やはり結腸捻転。

色調は白っぽい。浮腫はひどい。

こういうタイプもある。主に動脈が締め付けられるのだろうか。

口粘膜の色とも相関するようなので、全身状態や末梢循環と関係するのかもしれない。

           ー

そのあと第三手根骨の矢状方向盤状骨折のscrew固定手術。

下顎骨折は結局、翌日へ延ばしてもらった。

これらの手術の間に、

当歳馬の白内障の診察。

当歳馬の大腿骨内顆の骨壊死の診察。

あと何か来たんだっけ・・・・・

洗濯物いっぱい、滅菌物いっぱい

         //////////////////

庭の隅でシデコブシが咲きだした。

目立たないところに植えて申し訳なかったな。

世の中にはそういう人も多い。

美しい。

 

 

 

 

        


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1693

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>