Quantcast
Channel: 馬医者残日録
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1693

昼間に3頭、夜中に2頭

$
0
0

休み明けで出勤したら、前日は日中に開腹手術が3頭あったのだと言う。

入院厩舎へ行っても、どれがどの馬だかわからない;笑

             ー

その日も飛び入りで、分娩3日後の繁殖牝馬の発熱と不調。

PCV59とかなり高く、子宮角穿孔による腹膜炎だった。

開腹手術して、子宮角の裂孔を閉じ、腹腔洗浄。

腹腔ドレインを留置して、腹膜炎治療を続ける。

             ー

夜8時。

3歳馬の疝痛で呼び戻される。

結腸変位のようだ、とのこと。

開腹手術して、ご名答。

結腸左背側変位だった。

腹囲膨満がひどかったが、脾臓にひっかかった結腸を外せた。

・結腸を引っ張って外すのではなく、脾臓を腹腔軸側へ押す

・塩酸フェニレフリンを点滴してもらう

・腹腔内へ生理食塩液を1~2リットル入れて滑りをよくするのと、結腸が浮き上がりやすくする

・それでも外れにくかったら馬を右へ傾ける

結腸の根部で胃にもひっかかっていて、外す操作が危ないようなら、結腸骨盤曲を切開して内容を捨てて、左側結腸だけでも空にしておいてから外す。まあ、これは例外的。

今回の馬は、わりと容易に外せた。

そのまま閉腹。

便秘気味だった。

              ー

夜11時に呼び戻される。

今度は繁殖牝馬の疝痛。結腸捻転のようだ、とのこと。

馬は立っていられないほど痛い。

分娩後1ヶ月。夜飼いのときに疝痛を見つけたのだそうだ。

収牧した後の飼いは完食していたそうだ。

開腹したら結腸の膨満と色調はひどかったが、ガスを抜いて、内容を捨てたらペタンコになって、色調も回復した。

結腸内容は緑色でドロドロ。

青草そのものだ。

colopexyして終了。

2時過ぎには帰って寝たが・・・・・さすがに翌日も、だるくて眠い。

           /////////////

ミヤマオダマキ

種を採ってきて家の周りにばらまいた。

高山植物として痩せ地でも生えるらしく、砂利の中でも育つ。

 

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1693

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>