この秋は直腸膣瘻の手術が多い。
毎年せいぜい5-6頭だと思うが、この秋はもう10頭以上やっただろう。
分娩のとき、子馬の鼻っ面か肢が直腸を突き破ってしまうことで起こる。
初産馬でしか起こらない。
未経産は”産道”ができていないのだろう。
コロナ・バブルでサラブレッド生産頭数は増えている。
この春、初産馬が多かったのかもしれない。
直腸と膣を上下に切り分け、直腸の孔と膣壁の孔それぞれにしておいて、それぞれの孔をしっかり縫うのがコツ。
手術時と手術後しばらくは、大量の便が来ないように絶食と下剤投与も必要。
それが、秋になって離乳してから手術しましょう、と言う理由のひとつ。
もうひとつ受傷後は分娩で傷んでいて、糞汁で汚染されてもいるので、傷として治ってからやりましょう、ということ。
直腸膣瘻は、小さい損傷だとまれに自然治癒したり、
分娩後に縫合して治癒する例があるが、期待できるような確率ではない。
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直腸膣瘻、第三度会陰裂傷、尿膣、子宮頸管裂傷、などは秋のうちに治しておきましょう。
いずれもなかなか大変な、あるいは難しい手術になります。
年が明けてから「そういうと・・・」と手術を考えるのはのんきすぎるかな。
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だいぶ前だけど
葉を落とした梅に・・・・ウグイスじゃなくてモズ(百舌)。
鳴き真似をするので「百舌」と呼ばれるらしい。