Quantcast
Channel: 馬医者残日録
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1690

初産ホルの帝王切開に、入院馬の不調に、子牛骨折の研修に

$
0
0

北海道の他の地域のNOSAIの獣医さんが研修に来ておられるので、子牛の骨折治療の講義と実習のために出勤。

ところが、初産ホルスタインの難産が来院。

1週間遅れの分娩で過大仔で、産道も狭く出そうにない。

子牛はもう死んでいる。

研修の先生に帝王切開していただいた。

地元の新人獣医さんに教えながら。

さすがに手慣れていて、教え方も優しく親切で感心した。

            ー

午前中に、牛の骨折治療について講義。

午後から実習を始めたのだが、前夕に開腹して入院している馬が調子悪い。

他の獣医師は、講習会へ出かけており、血液検査業務もしなければならない。

それでも、stomach tube で胃を減圧し、輸液を付け直し、etc.

血液検査も終わった。

骨折プレート固定の実習も、脛骨骨折を固定し、キャストを巻かなくても治る強度を確認してもらって終了。

            ー

骨折プレート固定の練習作品。

脛骨骨幹中央の短斜骨折に対して、lag screw で固定し、9孔DCPを当てプレート固定をし始めたところ。

骨幹端には6.5mm海綿骨screwを入れるのが良いと思いますよ。

遠位から3本目のscrewは対側皮質に開けたドリル孔に入らず、皮質内側を滑ってしまった。

これは起こりがちなミス。

             ー

半日の実習だと”体験”くらいかな。

しかし、見たこともないのと、やってみたことがあるのは大違いだと思う。

           //////////

ことしは4~5日ごとに雨が降り、ほとんど水まきをしなかった。

植物にも好かったが、紅葉するには秋の寒暖差が少なかったかな。

 

            

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1690

Trending Articles