ちょうど、牛の骨折内固定に興味がある先生が研修に来ているので、
子牛の骨折のプレート固定の練習会をした。
キャストで治せる可能性が高い中手骨、中足骨はさておき、プレート固定が必要になるのは、
脛骨、橈骨、上腕骨、大腿骨だろう。
整復して、骨鉗子で仮止めする。
体重30kgほどの新生子牛なので、これでキャストも必要ないはずだ。
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大腿骨骨幹近位よりの斜骨折だ。
もう1穴長いDCPの方が良かったかもしれない。
練習に使えるのは使い古しのプレートとスクリューなので、そこは細かいことは言わない。
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短く、太く、ねじれている骨だし、橈骨神経がその上を走っているし、筋層が深いからだ。
とくにプレートの遠位はかなり強いカーブをつける必要がある。
そして、成長板が残っている子牛・子馬では、成長板をまたぐ内固定はしたくない。
斜骨折をラグスクリューで仮止めし、骨に沿うようにしっかり曲げたDCPで内固定する。
これでキャスト固定では治せない上腕骨骨折を、キャストもせず治せるだろう。
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朝はオラを一緒に連れて行ってくれた。
でも、遊んでくれたのは、夜が明けてからだった。