ばたばたと開腹手術が続いた2月末から3月はじめを経て、この1週間ほどは平和だった。
しかし、分娩シーズンも最盛期へ向かうので、このまま続くわけはない。
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私は、1996年(平成8年)、つまり20年前から疝痛による来院のリストをファイル化してきた。
この数年はコアカリテキストの執筆・編集や症例報告投稿や頼まれ原稿に時間を取られたせいもあって、2009年(平成21年)3月まで入力したところで中断していた。
2009年4月を入力したら・・・・・
1ヶ月に36頭が疝痛で来院していて、腸管手術は25頭だった。
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疝痛による来院の一覧を作り始めた頃、1年間の疝痛による来院頭数は70頭ほどだった。
それが、生産頭数は減少していく中、年間の疝痛による来院頭数は120頭前後になり、最も多かった2008年(平成20年)には187頭になった。
1年間の腸管手術頭数も100頭を超えていた。
ここ数年は、年間120頭ほどが疝痛で来院し、腸管手術は80頭ほどだろうか。
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ちなみに、2009年4月に来院した疝痛馬は全頭メスで、当歳馬が1頭、1歳馬が1頭いただけで、あとは全部繁殖雌馬だった。
分娩前後の疝痛が多いのだ。
胎仔と胎盤と羊水で、70kgほどはあるだろう。
それが腹の中で腸管を圧迫したり、それがいきなりなくなり、採食量も急変するので、それらが疝痛の要因になっているのだろう。
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で、昨夜は4日齢の子馬の膀胱破裂の開腹手術があったそうだ。私は呼ばれなかった。
今日は、約1ヶ月齢の子馬の小腸捻転。
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モフモフ。