昨夜は、
寝付いたと思ったら、当歳馬の疝痛で起こされた。
空腸が膨満し、胃拡張も起こしていた。
何とかひっぱり出して、空腸を切開して内容を捨てて、癒着防止のために腹腔を生理食塩液で満たし、閉腹した。
ロタ陽性。
ロタウィルス感染は、腸蠕動をおかしくさせ、胃や十二指腸を傷める。
無関係ではあるまい。
おまけに空腸内に回虫が居るのを触知した。
何度もこのブログにも書いているが、もう馬回虫にイベルメクチンは駆虫効果を期待できない。
今のところ、フルモキサールによる駆虫をお勧めする。
いずれ、それも効果がなくなるだろう・・・・
-
今日は、
仔馬の肢軸異常の診察と手術。
腕節の外反valgus と球節での内反varus 。
肢軸異常の判断には仔馬だけでなく、母馬の肢も観た方が良い。
この仔馬の母馬は、仔馬よりひどく、腕節の外反と球節での内反。
肢軸がクランクしている。
すべての生き物は親に似る。
それが、すべての親の悩みであり、喜びでもある。
仔馬の肢軸異常が結局、親に似る、という点についてはAAEPできちんと発表されたことがある。
-
それから、
1歳馬の飛節軟腫のX線検査。
2歳馬の屈腱腱鞘炎の診断と、腱鞘洗浄にRegional Limb Perfusion。
午後は、私は血液検査。
別室では当歳馬の内股の膿瘍切開。
次いで、2歳馬の反回神経症の喉頭形成術&声帯切除。
今日は、横隔膜ヘルニアの繁殖雌馬と、結腸捻転の繁殖雌馬と、ゆうべの空腸閉塞の当歳馬が退院していった。
///////////////
「オラもとうちゃんに似てきたか?」
そんな毛むくじゃら、産んだおぼえはないっ!