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Channel: 馬医者残日録
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脛骨近位成長板損傷LCP固定の結果

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1ヶ月齢で脛骨近位成長板を損傷し、LCPで内固定手術を行った仔馬。

術後しばらく発熱が続いたが、抗生物質で押さえ込めたそうだ。

6週間経って、跛行もなく、肢軸異常もなく、経過良好とのこと。

X線撮影でも大丈夫そうだ。

ただし、screws&wireのワイヤーはスクリューヘッドから抜けてしまっている。

プレートとスクリュー・ワイヤーを抜くことにした。

普通のボッキリ骨折より早く抜くことになるが、あまり長く固定していると固定した内側が成長できず内反したり、

ひどいと成長板の機能がなくなってしまう。

抜くのは例によってminimally invasive surgeryで行う。

成長板は閉じてしまったりはしていないようだ。

しかし、開いてしまっていた内側成長板の中に骨が形成されていて気持ち悪い。

あとは徐々に運動を開始し、骨や筋肉が成長の遅れを取り戻してくれるのを待つ。

                       -

今まで、子牛、重輓馬仔馬も含めて、6頭くらいか?Tプレートを用いた内固定で治してきた。

今回LCPとscrews&wireでやってみて、難しさと、LCPの優位性を感じることができた。

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シカも、ネコも、キツネも、すごいスピードで追いかけるけど、サラブレッドはあきらめたんだろうね??

 

 

 


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