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Channel: 馬医者残日録
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3歳競走馬の第三中手骨外顆完全骨折

3歳の競走馬が第三中手骨を折って帰ってきた。 外側顆の骨折で、ほぼ完全に割れてしまっている。 骨折だけに気をとられてはいけない。 この馬は、 第三中手骨遠位の掌側部のえぐれが大きい。 球節掌側に慢性の炎症?があることを示している。 第一指骨の近位背側に異常な透過亢進部がある。 そういう目で見ると、背-掌方向の画像でも透過域がある。 スクリューを3本入れることで骨折線は圧迫できた。...

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2歳馬の第三中足骨内顆骨折のスクリュー固定

2歳馬が第三中足骨を骨折した。 球節の内側関節面からの、つまり内顆骨折だ。 中手骨、中足骨が内顆から骨折するとたいへん危ない。 骨折線が螺旋状に近位へ伸び、致命的な斜骨折や横骨折へと悪化する可能性がある。                        - だから、x線撮影では中足骨の全長を撮影してみる必要がある。 それもいろいろな角度で。 スクリューを4本入れた。...

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2歳馬の第三中足骨内顆骨折からの螺旋骨折のLCP固定

2歳馬が坂路調教の途中で跛行を示し、そこから厩舎まで1km歩いて帰った、とのこと。 内顆骨折はとても危ないタイプの骨折だ。 この画像だけだと、そうは見えないかもしれないが・・・・ 骨折線は螺旋状に近位方向へと伸びている。 もっと伸びていたら、ダブル・プレートかな?と思ったが、なんとかLCP1枚でやってみることにした。 遠位部はラグスクリューを2本入れて圧迫固定した。...

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サラブレッド仔馬の近位成長板S-HⅡ型損傷のLCPとscrew/wireによる内固定

朝、 X線画像を牧場が持ってくるから診てほしい、との電話。 「外側に骨折線があり、化骨線の内側は広がっている」、とのことなので、 「それ骨折だよ。治す気があるなら馬を連れておいで。」と答える。                         - 来院したら、この3週齢の仔馬は左後肢をほとんど着けない。 「2日前にそうなって、次の日X線撮影し、肢はだんだん外へ曲がってきた」、とのこと。...

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脛骨近位成長板損傷の内固定をRichardson教授に評価してもらった

例によって、ペンシルヴァニア大学New Bolton CenterのDean W.Richardson教授にX線画像を送って評価してもらった。 This a very good job.  Although the valgus could be a bit more corrected immediately,  the plate and wire will obviously act as...

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仔馬の空腸重積

3ヶ月齢の仔馬の疝痛。 ロタの下痢3日目。 超音波画像診断で小腸の膨満と重積像が見えた。 開腹すると空腸上部に重積部が確認できた。 重積部の中には回虫が透けて見えている。 重積は引き抜きたくなるものだが・・・・これだけの長さが入り込んでいると引張っても抜けない。 整復するコツは入り込んでいる反対側から押し出すことだ。 しかし、それもうまくいかず、おまけに腸管に裂け目がいくつかでき始めていた。...

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はずしたキャスト品評会

最近、骨折馬の来院も続いている。 以前に比べると効果的に巻かれたキャストが多い。 蹄尖部まで巻かれていて、それでゴツゴツ歩いてくる。 はずしたキャストはしげしげと観察することにしている。                        - このキャストは倒馬のとき、球節の下で割れた。 その辺りで薄かったのと、層ごとの接着が良くなかったようだ。...

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Veterinary Recordの表紙と記事に・・・・

新しいVeterinary Recordにいくつか印象的な記事が載っていた。 表紙は豚。 主な掲載記事は、馬のMRSAメチシリン耐性黄色ブドウ球菌について。 これは面白そうだ、と思ったらJRAからの報告と、コメント記事だった。 ときどき現役競走馬からMRSAが採れる。 そして、トレセン獣医師のMRSA保菌率も高い。...

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プレート3枚

肢の骨折で、ひどい折れ方をしているとプレートを2枚入れなければならない。 ダブルプレート。 しかし、プレートを3枚入れることはまずない。                         - この1歳馬は他の馬と一緒に牧柵へ激突したのだそうだ。 外見上はさほどひどい骨折に見えないが・・・・・x線撮影ではひどい陥没骨折であることがわかった。 外見上ひどい骨折に見えないのは、腫れて膨らんでいるから。...

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近位趾節関節の骨片骨折の関節鏡手術

数週間前から頼まれていて、急患で延期してもらい、その次はその牧場の別な馬を先に手術することになってまた延期していた関節鏡手術。 ほとんどやったことがない近位趾節関節の骨片骨折。 最初、1枚だけX線画像を見せられたときは、その関節の変形性関節症なので手術の対象にならない、と考えた。 しかし、他の角度のX線画像を見せてもらうと変形性関節症の所見はほとんどない。...

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顔面陥没骨折のプレート抜去

1ヶ月前に顔面陥没骨折を整復してスモールプレート3枚で固定した当歳馬。 顔の陥没変形はなくなった。少し盛り上がっているくらい。これはプレートのせいもあるし、骨増勢のせいでもある。 鼻道の狭窄も改善されたようで、息の通りも良くなった。 プレートは抜いたほうが良い。 顔の骨はいくつかの骨が「縫線」と呼ばれる部分で結合している。...

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子牛の臍帯炎の開腹手術、とその麻酔

3ヶ月齢の短角牛の臍帯炎。 「臍が腫れて膿が出てくる」と相談されて、「連れて来るなら開腹手術になるよ」「超音波で観てみたら」「切開してみたら」とアドバイスした。 で、切開したが再発し、超音波で観たら腹腔側へ膿瘍が続いているので、来院して手術することになった。 2時間を超える大手術になった。 臍からの膿の量は多くなかったが、臍静脈側にも、膀胱側にも膿瘍が続いていた。...

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会議の翌日の土曜日

きのうは北海道獣医師会の代議員会だった。 けっこうもめる。 大雨の日で、すごしやすい室温だったが、狭い会場に50代60代のおじさんがびっしり詰め込まれて、厳しい意見のやり取りを聴いているのは不快指数の高いこと;笑 日本人ももっとディベートやディスカッションを習って身につければ、明るく楽しく前向きに討議を進められるようになるのだろうか。                           -...

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尺骨骨折の診断

今日は、 2歳馬の胸下の血腫切開の後にできた腫瘤の切除。 と思っていたのだが・・・・ 胸下に血腫ができて、3週間経って切開したら血様漿液が出た。その後、1ヶ月経ったが、塊状に残っているので切除したい、との経過。 触られるのを嫌がるようなので、すぐに全身麻酔する。 吸入麻酔でなくて、プロポフォールによる静脈麻酔で維持できるだろう。 手術室ではなく、倒馬室でエアマットに仰臥位で乗せる。...

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6月の雨が止んだら

きのうは、夕方、当歳馬の疝痛の来院。 腹囲膨満して、転がるほど痛い。 しかし、立っていられないほどではない。 血液検査所見はそれほど悪くない。 「下痢便をした」とのこと。 しかし、ロタは陰性。 蠕動は亢進していて、ガスと液体の移動音が聴こえる。 超音波画像診断では、小腸も大腸も液で膨満しているが、蠕動がある。 腸炎による疝痛だろうと判断して入院厩舎で様子を観る。...

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球節底側の骨軟骨片

球節が腫れるのを繰り返している1歳馬。 X線撮影で底側に骨片らしきものが写った、とのこと。 どこから欠けたか、剝がれたかわからない。 球節底側に関節鏡を入れたが、フィブリンがいっぱいあって関節腔内が見え難い。 まずはそのフィブリンを引っ張り出す。 関節内にかなりの出血があった痕だ。 フィブリンを取り出しているうちに、遊離体になった軟骨片があったので摘出した(下写真の左)。...

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ある結腸捻転

今日は、 1歳馬の飛節OCDの関節鏡手術。 私は今週は検査当番。 午後も飛節OCDの関節鏡手術。 その最中、繁殖雌馬の疝痛の来院。 夜間放牧明けで、朝飼いはきれいに食べて(どうして食わすの!?)、 昼前に2回目の飼い付けにいったら(どうしてそんなに食わすの?!)ひどい疝痛で、 鎮痛剤も鎮静剤もほとんど効果がなく、 午後1時半に来院した。 PCV54%、乳酸値5.8mmol/l。...

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奇妙な空腸破裂

繁殖雌馬が放牧地で死んでいた。顔を擦りむいたりなどの疝痛をしていた形跡はない。可視粘膜はチアノーゼ。 という稟告で、夕方に剖検した。 突然死で、チアノーゼが出ているとなると、心臓突然死だろう、と予測していた。 しかし、汚濁腹水があり、消化管内容が腹腔にあった。 どこかが破裂しているはず・・・・と探すと、空腸が長く縦に裂けていた。...

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PIP関節固定5年後

仔馬の治療で訪れた繁殖雌馬。 5年前にツナギの関節を固定した馬ですよ、と言われて写真を撮らせてもらった。 まったく跛行がないわけではない。が、普通に生活できる、とのこと。 ま、それが目指したところだ。                           - この5年間に6頭同じ手術をしてきた。 この馬が最初だった。...

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脛骨近位成長板損傷LCP固定の結果

1ヶ月齢で脛骨近位成長板を損傷し、LCPで内固定手術を行った仔馬。 術後しばらく発熱が続いたが、抗生物質で押さえ込めたそうだ。 6週間経って、跛行もなく、肢軸異常もなく、経過良好とのこと。 X線撮影でも大丈夫そうだ。 ただし、screws&wireのワイヤーはスクリューヘッドから抜けてしまっている。 プレートとスクリュー・ワイヤーを抜くことにした。...

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