1歳馬が洗い場で立ち上がって背中を壁の金具にぶつけて怪我した。
き甲の皮膚が切れて、胸椎棘突起を覆っている棘上靭帯が切れている。
深くポケットになっている部分もある。
枠場に入れて、縫うことにする。
棘上靭帯を0 monocrylで十字縫合する。
私は今まで何頭か胸椎棘突起が衝突する症例で、この部分を切開して骨を削る手術をしてきたので、縫合も経験がある。
皮下織も縫合して死腔を減らす。
皮膚はステントを使ってマットレス縫合した。
背中や尻の皮膚はぶあつい。
x線撮影もして、棘突起が折れていないことも確認した。
棘突起がぶつかっていない例では、実にきれいなものだ。
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きのうは、装蹄師会の研修生が見学研修。
生産地の蹄の諸問題や、獣医師と装蹄師の協力関係の重要性について1時間ほど話を聴いていただいた。