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Channel: 馬医者残日録
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こじれた「砂のぼり」

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この冬から春先は雪が少なくて、放牧地が固くて、「砂のぼり」が多かったのかもしれない。

なんでもなく治るのがほとんどなのだが、こじれるとその後も痛みを繰り返すことになる。

蹄の中に異常な角質ができて、感染の再燃を繰り返すのだ。

あるいは、本当に「砂」が入ってしまったりしているのかもしれない。

x線検査で見当をつけて感染巣まで掘るしかない。

多くは削蹄師さんが蹄刀で掘っているのだろうが、鎮静剤、局所麻酔、x線画像を使えないとたいへんだろう。

鋭匙は狙った所まで届いたように見える。

でもまだ異物?or 蹄骨の破片?が残っている。

やっと届いたかも。

取れた!

                            -

次の日も「砂のぼり」が慢性化し、蟻洞と裂蹄を起こした1歳馬が来院した。

こじれる症例はどうしてそうなるのか、悩ましい。

                                                 ///////////////

今日は北海道も暑かった。

姫路城にある「お菊の井戸」。

ゾ~っとして涼しく・・・・ならないね。

                        

 

 

 


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