帯広から戻ってきた重輓馬。
「11月から左肩が腫れて跛行するようになった。
だんだん腫れて固くなったが、最近は少しずつ腫れはひいて、軟らかさが出てきた。
跛行もかなり治まってきている。」
との稟告。
歩かせてみるとたしかに左前の跛行。
後も跛行している、と思ったら右後が落鉄していた。
左の肩跛行で間違いないでしょう。骨の問題ではないだろうから、X線撮影する必要はないし、超音波で診ても保存療法しかないだろうから・・・・・
上腕二頭筋あたりの血腫か筋断裂ではないかと推察していた。
上腕二頭筋滑液嚢の細菌感染だった可能性は、発熱もなかった、抗生物質も投与しなかった、との稟告でほぼ否定。
冬鉄を履いているので、診療室の床が傷みそうで、中に入れたくない。
でも、超音波検査してくれ、ということで・・・・・
まあ、山のようにでかい。
1100kgほどで輓馬に出ていたらしい。
枠場にはとても入らない。
左の上腕二頭筋の腱の内側半分が滑液嚢の中でなくなっていた。
自分の体重と筋力で切れたのだろう。
柔道選手などでそういう筋断裂を起こすことがあるらしい。
サラブレッドでは一例も見たことがない。
すごいもんだな・・・・・・・
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「輓馬はサラより大きい」というのはヘンだと思う。
2頭分。とはっきりした方が好い。
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このあとさらに積もって・・・