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Channel: 馬医者残日録
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PIParthrodesis 8例目

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当番ではなかった朝、相棒と入院厩舎をのぞきに行く。

昨夜は調子悪かった空腸盲腸吻合馬も、今朝は食欲もあり、回復傾向にあるようだ。

                         -

午前中は、脛骨外果骨折の骨片摘出手術。

疝痛馬の来院のために手術開始が遅れたが、手こずらずに済んだ。

                         -

午後は、14歳ハノーバー種の乗馬の近位指節関節変形性関節症DJDの関節固定手術。

例によってLCPと5.5 mmスクリューで内固定するが、準備も、手術そのものも、かたづけもたいへんだ。

前日から数多くの器具を滅菌し、当日は何度も頭の中でシュミレーションし、

1時から診療を始め、手術は開始が1時40分で、2時間かからずに手術は終了したが、覚醒起立は4時半をまわっており、

片付け終わりは6時を過ぎていた。

私はこの手術は8例目。

Richardson先生の来日以降やるようになったら、毎年1-2頭症例がある。

それ以前は・・・・たぶん相談されることもなく、そういう馬はあきらめられていたのだろう。

こういう方法で治すのだ、という確信や、

こうやれば治る、という確信がなければ、なかなか挑戦してみることもできないような手術だ。

そして、手術のコツがどこにあるのかは、文献や教科書を読んだだけではなかなかわからない。

                            -

しかし、まあ複雑な器具だこと。

3.2,4.5,

4.0,5.5

4.3・・・・・と来たら、次の数字は何かわかるかい?

それがわからないようだと、助手さえつとまらないのさ。

                      /////////////////

夜明けが早くなってきた。

嬉しいような、悲しいような・・・・・

明日は雨らしいよ。

 

 


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