ネコの飼育頭数は増えているが、すでにイヌの飼育頭数は25%減少しているのだそうだ。
人口減少社会は始まっているのだし、超高齢化社会になることも避けられない。
日本獣医師会も、それにどう対応していくか模索している、というところかな。
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動物愛護法の改正で、ブリーダーの数が減り、子犬の価格が3倍に上昇したのだそうだ。
それを残念なことだと言いかねない発言は気になった。
劣悪なブリーダーは廃業させるべきだし、子犬ビジネスの問題は以前から指摘されている。
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3日目午前中はシンポジウム「他の動物種との類似点・相違点からみた馬の繁殖」を聴いた。
聴衆は・・・・30名くらい?
日高でやれば100名近く集まる講師陣なのにね。
まあ、馬が関心を持たれない地域でやることに意義があるのだ。
サラブレッドでも制限しながら人工授精を認めてはどうだろう、という個人的提案などもあり、興味深いシンポジウムだった。
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類似点・相違点という観点からなら、たとえば
どうして牛も馬も発情は21日周期?
季節繁殖動物と非季節繁殖動物って何がちがう?牛だけじゃなく、他の動物種ってどうなの?
というような幅広い動物学的な話も聴いてみたかった。
また、すでに日本の生産地の受胎率・生産率は世界No1になっているが、毎年連産させることは良いことなの?
高齢になると産駒の競走成績が落ちるというデータはあるが、連産した産駒や、1年空いたあとの産駒の成績はどうなの?
というような競馬に関わるディスカッションも聞いてみたかった。
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もう話を聴くのにも飽きて、午後は小松空港へ向かった。
羽田で乗りついて、千歳へ帰る。
新幹線で東京へ移動して・・・という人も居たようだが、4時間新幹線に乗るのも辛い。高いし。
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思えば、学会や出張以外で旅行することはほとんどない。
学会は、札幌か東京がほとんど。
ときどきは、行ったことがない街へ出かけて、日頃考えないことを思わないと思考が偏り、硬直化する。
と感じた3日間であった。
わざと吹きぬけから見えるように創られている。
頭も心も体も、鍛えて、柔軟に。
高齢化社会では必須だね。