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Channel: 馬医者残日録
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中足骨骨折のプレート除去、競走馬のTieback、子宮穿孔、そして・・・

今日は、当歳時に中足骨骨折をダブルLCPで内固定した馬の残していた方のLCPを抜いた。 馬は万全ではないが、すっかり大きくなって、しっかり歩いていた。 飼い主さんの判断で助けてもらったのだ。競走馬になって恩返ししてくれるさ。                          - 午後は競走馬のTieback&Cordectomy。今週3頭目。明日、4頭目をやる。...

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出張前

中足骨骨折からLCPを抜いて、Tieback&Cordectomyをやって、子宮穿孔による腹膜炎の開腹手術をやって、夜は骨折内固定の練習をやって・・・ 夜中に疝痛で呼び出された。 分娩予定2ヶ月前の結腸捻転だった。 24時間に4頭の吸入麻酔をかける手術になった。 今日、午前中は1歳馬の飛節OCDの関節鏡手術。 夜中に手術した結腸捻転馬が経過よろしくない。...

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出張前2

夜、来院した1歳馬は2ヶ月前に結腸左背側変位で開腹した馬だった。 その手術では結腸切開もしなかったので、癒着とは考えにくい。 来院して血液検査して、すぐに超音波検査した。 左の腎臓が確認でき、結腸左背側変位の再発は否定。 まだ痛いが、ときどき落ち着きもするし、フルニキシンに反応するので、経過を観ることにした。                           -...

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全国公営競馬獣医師協会生涯研修2017 1日目

水曜の夜?木曜の朝?寝たのは4時。 金曜の夜は眠らないまま開腹手術を2頭こなし、車で千歳へ走り、夕方那須へ飛んだ。 安着祝いもほどほどに眠らせてもらった。                          - 日曜日、自己紹介のあと講義で開始。 野外、あるいは立位でできる手術。を1日目のテーマにした。 今回、私のパートの参加者は約35名。過去最高ではないか、とのことだった。...

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公営公営競馬獣医師協会生涯研修2017 2日目

2日目はスリングを着けて倒馬。 大事なテクニックではある。                     - そのあと、腸管手術の実習。 リクエストで、空腸切除、回腸閉鎖、空腸盲腸吻合、をやってもらった。 生産地ではもう疝痛馬を死ぬまで手をこまねいていることはほとんどなくなった。 もちろん疝痛は今も最大の死因のひとつではあるが、日常的に開腹手術が行われ、年間何十頭もの馬が救命されている。...

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全国公営競馬獣医師協会生涯研修2017 3日目

3日目はまるごとの解剖体を用いて腹腔内探査の実習。 馬の獣医師でも網嚢孔を触れる人は多くない。 おなじように、 馬の獣医師でも肘関節の位置と構造を正確に把握している人は多くない。 馬の獣医師でも上腕二頭筋滑液嚢をしげしげと観たことがある人は多くない。 そういう機会があるかどうかだし、そういう経験はいつか役に立つことがあるはず。 これだけ知っていれば名医、という知識などない。...

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出張後

研修を終え、翌日は快晴。 日本の懐かしい里山の光景を眼下に観ることができた。 集落、水田、小川、雑木林、で成り立っているのだ。                         - 帰ってきた次の日は内部の発表会。 かつて団塊の世代の診療所長たちが始めた。 それは私たちの団体が誇れる伝統になっている。内側から見てればいろいろあるけど;笑...

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新生仔脳症にプロペシアが効いた、かも

夜中0:05に生まれた子馬。 初産で、安産だった、とのこと。難産によるダメージの可能性は少ない。 後産は1時間ほどで落ちた、つまり早すぎない。すなわち早期胎盤剥離だったとは考えにくい。 そのうち自力で起きて、午前中も乳を飲んでいたとのこと。そこまでは異常なし。 ところが昼から立てなくなった。                           - 夕方、新生仔集中治療のために来院。...

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馬の外耳、中耳、内耳

きのうも忙しくて解剖体で勉強できなかったので、今朝は暗いうちから解剖場で外耳から中耳、そして内耳の勉強。 解剖の写真いっぱいなので、見たくない人はパスしてね。 外耳。耳介から耳の穴。 耳の周りには腺組織が取り囲んでいる。外から切り込める箇所ではなさそうだ。 破れてしまったが馬の鼓膜。 側頭骨を割って取り除くと、もう脳室と脳神経が見えている。 とても深く、危ない箇所だ。...

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日本獣医師会学術学会・年次大会2017

平成28年度の日本獣医師会学術学会(学術学会ってヘンなんじゃない?学術集会っていうならわかるけど)に参加してきた。 北海道の地区学会長賞をもらったので、地方代表ということだ。 日本獣医師会の学術学会には馬の獣医師はほとんど参加していない。 馬関係の発表やシンポジウムや集まりがきわめて少ないからだ。                              -...

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日本獣医師会学術学会・年次大会2017 2日目

金沢での学会2日目。 産業動物といっても牛と豚の発表ばかりなので、小動物の市民公開講座「人と動物の高齢化を考える」を聴く。 講演者が、ペットフード協会、ペットの医療保険会社の顧問、小動物臨床獣医師、だったのは気になった。 小動物飼育数が減ると困る人たちだから。 しかし、動物は人にさまざまな有形無形の恩恵を与えてくれて、高齢者にだって、あるいは高齢者にこそそれは有益だと思う。...

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日本獣医師会学術学会・年次大会2017 3日目

これは日航ホテルのロビーのネコ科像。 ネコの飼育頭数は増えているが、すでにイヌの飼育頭数は25%減少しているのだそうだ。 人口減少社会は始まっているのだし、超高齢化社会になることも避けられない。 日本獣医師会も、それにどう対応していくか模索している、というところかな。                          -...

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必要のないときは外科結びしない方が良い

習慣的に外科結びしている獣医さんが居て、私はときどき注意する。 「いつも外科結びするのはやめた方が良い」 そう言うと、「エッ?じゃあ外科結びっていつやるんですか?」と訊かれる。                          -   Equine Surgery Jorg A. Auer W B Saunders Co 1992年出版のEquine Surgery。1st ed....

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子牛の第4胃穿孔と腹膜炎

2ヶ月齢の黒毛和種子牛が腹囲膨満して、便がでない、食欲不振、とのこと。 開腹したら、腹膜炎で、消化管が腹壁に張り付いていて、第四胃に穿孔が見つかった。 一概に、「牛は丈夫だ」とは言いたくないが、やはり牛は強い。 馬なら・・・腹膜炎でひどいことになり、開腹手術で穿孔が見つかっても予後不良だろう。 この子牛、フィブリンで消化管はあちこち張り付いていたが、腹水はさほど増量もなかった。...

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春先の1歳馬の空腸閉塞

夜、1歳馬の開腹手術で呼び出された。 午前中から痛くて、一度落ち着いたがまたかなり痛い、とのこと。 胃液が20リットルも回収できたそうだ。 PCV53%と著増、乳酸値も高い。 開腹しなければ胃破裂するか、状態はもっと悪化するだろう。                        - 開腹したら、空腸上部に食塊が詰まっていた。 乾いたビートパルプ? 砂が付いた草の根っこ?...

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春の雪、そして準急患、愛馬物語

20cmほどかな、雪が積もった。 朝、6時半から除雪。 重い雪ではなかったが、すぐ湿り気を帯びて重くなる。 アスファルトにも張り付いていた。 8時、山の向こうから陽が射し始めると一気に融け出した。 春の太陽の恵み。                     - 午前中、1歳馬の飛節OCDの関節鏡手術。 午後も飛節OCDの予定だったが、準急患で予定変更してもらった。...

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新生仔馬の蹄関節炎

8日齢の子馬が跛行し、血液検査で感染像があった。 繋部分が腫れている、とのこと。 来院して、よく触ってみると蹄冠部分がブヨブヨ腫れている。 超音波検査で、蹄関節液が増量しているのが確認できた。 x線撮影では、骨折、骨髄炎などはなし。 仔馬の蹄関節は小さいので、まず20G注射針を刺して吸引した。 膿のような関節液が少量ぬけてきた。 その針に点滴管をつないで関節を膨らませた。...

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馬パピローマ

馬の鼻の疣、イボ、パピローマ。 ウィルス性の皮膚腫瘍だ。 パピローマウィルスは、種特異性が強く、他の種にはほとんど感染しない。 馬パピローマウィルスは馬にしか感染しない、とされている。                      - この1歳馬は、臍の近くに大きなパピローマができてしまった。 1ヶ月ほどしても小さくならないので、切除に来た。 うるさい馬で、蹴るので全身麻酔してイボ取り。...

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膣穿孔、小結腸脱出、腹膜炎

分娩中に、産道損傷して小結腸が脱出した、子宮穿孔らしい、とのこと。 来院してみると、膣背側の裂傷だった。 膣鏡で広げても見えるくらい大きく裂けている。 小結腸の腸管膜が損傷したかどうか・・・・・裂孔から腹腔へ手を入れて触ってみるがわからない。 ヴィデオスコープを入れてみるが、腸間膜損傷は確認できない。...

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切胎2例

土曜日の午後、「後肢が産道に入って来ている難産で、胸で切胎したが出せない」との依頼の連絡。 そうなると、出せなければ帝王切開しなければならない。 到着したら、すぐに全身麻酔した。 私は、自分で難産を処置するのは今シーズン初めてじゃないだろうか? 子宮弛緩剤を投与する。 片方の後肢は産道に入って来ているので、簡単に繋にチェーンをかけることができた。...

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