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Channel: 馬医者残日録
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後肢を内へ捻って歩く馬

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先日診た馬は、両後肢を内へ捻って歩く馬だった。

2005年のAAEPで、ペンシルヴァニア大学のDr.Rossが核シンチグラフィーによる跛行診断の講演の中で、そのような症例を紹介していたのを記憶していた。

すごい記憶力だろ?

実は、講演を聴いたのだけどよくわからなかったので、DVDを買って何度か観なおしていたのさ;笑

                          -

その講演によれば、

腓腹筋か、腓腹筋腱の損傷でそうなっていることがあり、

 起始部の異常だったのが3頭

 遠位部の腱の異常だったのが1頭

それとは別に、坐骨結節の骨折だったのが1頭

ということであった。

核シンチグラフィー(Bone Scan)では、異常がある部位に放射性同位元素が集まり、hot spotとして判別できる。

ただ、両側後肢を内に捻って歩く馬がいて、その場合は跛行ではないかもしれない、とのことだ。

私が今週診た馬は両後肢だった・・・・・

                   /////////////

相棒はお尻フリフリ歩きます。

両後は内弧歩様、英語ではswing out です。(この日米の内・outの違いに注意!)

 

 

 

 


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