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Channel: 馬医者残日録
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外反する腕節骨折のフルリムキャスト固定 3

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骨折事故から6週間後、2回目のフルリムキャスト装着から3週間後、キャストをはずしに来てもらった。

立位でキャストをはずすと、腕節で外反しているが、それ以上に外反してしまう異常な可動はない。

骨癒合もかなり進んだ。

靭帯も6週間でかなり修復されたのだろう。

第4手根骨が粉砕しているので、さらに外反が進まないか油断はできないが、もうキャスト固定も限界だろう。

副手根骨のところのキャストずれは皮膚が欠損し、肉芽が出ていた。

橈骨遠位の内側が当たらなかったのは幸いした。

外科用フェルト「エバウールシート」の効果だな。

はずしたキャストはしげしげと観察することにしている。

このできと、経過なら期待以上だ。

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Dr.Richardsonに経過を報告し、いくつか質問した。その回答は、

「私は絶対に内固定がもっとも良い結果につながると確信している。

私なら中間手根骨へ固定するLCPを1枚、その外側に1枚、内側に橈側手根骨へ固定するLCPを1枚、minimally invasiveで入れる。

それぞれを中手骨へ2-3本のLHSでとめる。」

・・・・当初聞いた推奨する固定方法とちがう。

私も、このpartial arthrodesis が必要だ、ということなら納得できる。

ただ、腕節が外反していることと、partial arthrodesis されていることと、どちらが繁殖雌馬として生きていくのに楽かは、私にはわからない。

それについても質問したが、答えはなかった。

                         

 


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