夜8時すぎに呼ばれる。
空胎の繁殖雌馬が疝痛で、痛みはひどくはなく、血液もひどく悪くはない。
が、超音波で結腸の肥厚が確認できた、とのこと。
それなら楽勝だ。2時間もあれば終わる。と思って始めたが・・・
なかなか引張り出せない。
術創を切り広げ、なんとか骨盤曲らしき部位を引張りだしたが、その部分の様子は腹側結腸でしかない。
骨盤曲のようにUターンしているのだが、その折り返しの両側が膨起が豊富で腸紐が発達した腹側結腸なのだ(上写真の上の部分)。
ほんとうの骨盤曲は骨盤腔へはまり込んでいた。
しかし、その部分は折り返している両側が背側結腸だった。
腹側結腸の腸紐が終わる部分、すなわち本当に骨盤曲であるべき部分は別なところにあった(左写真)。
大結腸の形状の奇形なのだ。
大結腸がト字型をしている馬には遭遇することがあるが、これはY字型をしていて、それもひどい。
どうやってcolopexyしようか考えたが、やはり本来胸骨曲であるべき部分を胸骨近くに、長さに余裕をもたせて固定することにした。
翌日、元気がなく、PCVも上昇していたので心配したが、翌々日には回復して帰って行った。
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今日は1日あめだし
あそびにいきたいな~