Quantcast
Channel: 馬医者残日録
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1690

橈骨遠位成長板損傷Salter-Harris 2 型 LCP固定

$
0
0

2週齢ほどの子馬が橈骨遠位成長板を損傷した。

左前肢は肢軸異常はなかったのに、外反valgus してしまっている。

Salter-Harris 2型の成長板損傷骨折だ。

外反を直せないか、力を加えてみたが良くなったとは思えなかった。

このタイプの成長板損傷では、開いてしまった側より、押しつぶされてしまった側の成長板の回復が問題になる。

外側にプレートを当てて伸ばせないか考えたのだが・・・・・

コンプレッションホールを使えば、1mm伸ばすことはできる。

しかし、仔馬の成長は速いので、固定している間にもっと成長する。

だから、外側を固定したのでは、結局肢は外反してしまう。

それで、当たり前に内側にLCPを当てて固定した。

プレートスクリューの1本は外側の棘状の骨片へ刺したほうが固定力がある。

しかし、ひょっとすると外側を固定することは、外側の成長板の回復や成長をさまたげるのではないか?と考えて外側はわざと固定しなかった。

皮膚は大きく切開せず、minimally invasive technique で手術した。

外反が治ってきたら、プレートは抜く。

                                      ////////////

白花ヒメコブシ、だったかな。

まだ小さいのに花を咲かせるのはたいしたもんだ。

 

                          


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1690

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>