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Channel: 馬医者残日録
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第一指骨縦骨折のスクリュー固定の方法

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2歳馬が調教で第一指骨を縦骨折した。

「基節骨」だが、業界の人だがそんな呼び方をするのを聞いたことがない。

蹄骨、冠骨、とはよく聞くが、そのシリーズでは繋骨なのに、これもほとんど使われることはない。

P1(ぴーわん)とはよく言われる。

獣医科学生さんたち、まあ、そんなものなのよ;笑

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スクリュー3本で内固定した。

一番遠位のスクリューは、皮質を貫くように、この長さに差し替えた。

こういう位置と角度に入っている。

近位背側のスクリューはもう1-2mm背側で遠位で良かった。

第一指骨の全長の1/2ほどに到る縦骨折だったが、これ以上遠位にはスクリューを入れなかった。

第一指骨・趾骨の骨折は、ある部位から急に角度を変えたり、x線撮影で見えない骨折があったりする。

推測でスクリューを入れることはしてはいけない。と教わった。

関節面近くに2本のスクリューを入れる必要はない、とか、そんなことはしない方が良い、という考えの馬外科医もいる。

しかし、MRIやCTを使っての調査や経験で、関節面をしっかり固定することが大切で、その遠位では背側皮質をしっかり圧迫することが大切、とする馬整形外科医が増えている。

私もそれにならおうと考えている。

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きょうはけっこうな雨が降った。

骨折手術が終わったら、急に明るくなって晴れた。

そのあとは、雷雨になった。


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