那須の研修から帰った翌朝。
早期胎盤剥離で生まれて、体温35℃。
私は今シーズン初めて子馬を見た。
その子馬がこんなだけど・・・・・仕事がら毎年そんなもんかもしれない。
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午前中、1歳馬の飛節OCDの関節鏡手術。
左右両方でも1時間かからず終わることもあるが、骨片が大きく、母床も削りにくい形状で手間取る。
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昼、繁殖雌馬の疝痛の来院。
朝からの疝痛だが、来院したらまったく疝痛症状なし。
血液もPCV30台、乳酸値も正常。
直腸検査でも超音波でも著変なし。
帰って様子を観てもらうことにした。ところが・・・・
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午後は現役競走馬の腕節のx線撮影。
もう1頭は現役競走馬の喉の内視鏡検査。
その間に、Cornell大学のDucharme教授と、Pennsylvania大学のRichardson教授とメールでやり取り。
便利かつありがたい時代になったものだ。
その他、事務処理多数。
メールでの症例の相談多数。
電話での手術予約複数。
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夕方、昼の繁殖雌馬が疝痛がひどくなったとのことで再来院。
今度はPCV61%、立っていられないほど痛い。
結腸捻転だった。
わずかに変位していたのが、グルっと捻れて絞扼されたのだろう。
危ないところだった。
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その手術中、もう一頭のひどい疝痛の連絡。
これも立っていられないほど痛い。
血液も良くない。
暖かい覚醒室に入院して集中治療中だった新生子馬に場所をゆずってもらって、倒馬して手術開始。
かなりひどい結腸捻転だった。
できる限り素早くガス抜きして減圧しておいて、結腸を引っ張り出し、切開して内容を捨てて、捻れを整復する。
血行障害による結腸の損傷はかなりひどかったが、色調はかなり回復した。
終わって10時半。
やれやれ。
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聖地巡礼を終えて、忙しい。
日常に引き戻された。