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Channel: 馬医者残日録
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腕節のchip fractureの重症度を決める因子

引き続き腕節のchip fractureの重症度は何で決まるか?について考えてみたい。 McIlwraith先生の本には、Case selection, prognosis, and results 症例の選択、予後、そして結果、とされた項の中に、次の一文がある。 Cases should be assessed on an individual basis taking into account...

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研修翌日

那須の研修から帰った翌朝。 出生11時間の子馬。 早期胎盤剥離で生まれて、体温35℃。 私は今シーズン初めて子馬を見た。 その子馬がこんなだけど・・・・・仕事がら毎年そんなもんかもしれない。                     - 午前中、1歳馬の飛節OCDの関節鏡手術。 左右両方でも1時間かからず終わることもあるが、骨片が大きく、母床も削りにくい形状で手間取る。...

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公営競馬獣医師協会研修2015

高齢の 恒例の全国公営競馬獣医師協会の研修第一日目。 去勢を頼まれていたので、短い講義の後、プロポフォールによる全身麻酔とHenderson式去勢を観ていただく。 もちろん数名の人は術者、麻酔医としてやってもらう。 今年は、例年ほどの人数ではなかったので、見やすいし参加し易かっただろうと思う。 講義でも話したのだが、馬の去勢を立位でやるなら手技的には開放式去勢で行うことになる。...

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公営競馬獣医師協会研修2015 2日目

2日目は開腹手術実習。 腹腔内探査、小腸結腸吻合の部位の確認、大結腸切開、などをやっていただく。 その知識や技術が、いずれどこかで疝痛に苦しむ馬を助けることに生かされると信じている。                     - 午後は開腹手術についての講義。 開腹手術や剖検ができない地域では、そもそも馬の疝痛についての知識や経験が不足しているのが現状だ。 ある学術報告に書いてあったが、...

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公営競馬獣医師協会研修2015 3日目

3日目は解剖体を用いて、腹腔内探査の実習。 解剖体なので、全員が腹腔内に手を入れて開腹手術に必要な腹腔内探査の手技を練習できる。 腹壁を大きく切り開く解剖でさえ技術と知識と経験が必要だが、もっと小さい開腹手術創から腹腔内の様子を手探りで調べたり、自分がアプローチしたい腸管を引っ張り出したりするには解剖以上の技術が必要だ。...

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非日常的日常

きのうは、 呼吸が苦しい繁殖雌馬に、永続的気管開窓術。 馬は気管切開する前よりずいぶん楽になったようだった。 永続的気管開窓術は公獣協の研修でもやってもらった。 いつかどこかで窒息死する馬が助けてもらえると信じている。                   - きょうは、 午前中、4歳競走馬の腕節chip fracture の関節鏡手術。...

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結腸便秘の経鼻電解質液による治療

輸送後の競走馬の疝痛。 前日の午後に疝痛。 翌朝も疝痛で、硫酸ナトリウムを500g投与したとのこと。 昼過ぎに来院。 フルニキシンが効いているのかそれほど痛くない。 血液もひどく悪くはない。 直腸検査では、便秘した大結腸に触れるが、ガチガチに硬くはないし、それほどひどい膨満でもない。 細い経鼻カテーテルを留置して、電解質液20リットルを流し込む。 が、それが終わるころから痛みが増した。...

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Pegaso High-Definition CT Scanner for Equine

Pegaso High-Definition CT Scanner for Equine これ欲しい。 いくらくらいするんだろう。 うちにこそ必要だろう。 誰か買ってくれないかな。 宝くじあたらないかな(買ってもないけど)。                  - 今まで観たCTは成馬では頭から頚だけとか、肢一本の途中までとかしか入らなかった。...

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大腿骨内顆骨嚢胞のスクリューによる治療

大腿骨内顆の骨嚢胞は増えているか? は、このブログをはじめた月に書いた。 診断がつけられない。休養だけでなにもしない。というのは良くないのは、過去から何例も経験している。 外科治療のいくつかの方法についても書いた。 ショックウェーブを病巣に当てる方法も書いた。 最近では、関節鏡手術して骨嚢胞Bone...

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大腿骨内顆骨嚢胞の治療法いろいろ

大腿骨内顆の骨嚢胞Bone Cystの治療には実にさまざな方法が報告されている。 オハイオ州立大学のDr.Santschiが簡潔にまとめてくれているので、訳しておく。                    - 大腿骨内顆の軟骨下骨嚢胞病変には多くの治療方法が推奨されている。...

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日本獣医師会年次大会2015

今年は岡山で開かれた日本獣医師会年次大会。 この学会には私は30年で4回目の参加。 はじめて行ったのは島根で、地区学会賞受賞発表をしに行った。 2回目は宮崎で、学術奨励賞の受賞発表をしに行った。 3回目は札幌で、開催役員とシンポジウムの座長だった。 つまり、あまり馬関連の発表や講演がなく、全国持ち回りで開催されるので遠い所が多く、行く機会はほとんどない。 馬関係者もほとんど集まらない。...

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日本獣医師会年次大会2015 牛蹄病について

初日は、牛の蹄の講演を聞いた。 田口先生の講演は素晴らしかった。 ダッチメソド、趾皮膚炎の多発など牛の蹄病が大きな問題になり注目されて久しいが、私は細部も全体像もわかりにくかった。 しかし、田口先生の講演を聞いて、 牛の削蹄方法がどう変遷してきたか? それぞれどのような問題があって改良法が生み出されてきたのか? 削蹄すれば蹄病は本当に減るのか?...

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日本獣医師会年次大会2015 女性獣医師の労働環境について

初日、牛の蹄病のセッションのあとは、女性獣医師支援のシンポジウムを聴いた。 今は獣医科大学の学生の性別はほぼ男女半々となっている。 獣医師として採用される公務員も小動物獣医師も産業動物獣医師も、近年は男女半々に近い。...

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日本獣医師会年次大会2015 CTとMRIと核医学

岡山の2日目午前はCTとMRIと核医学のセッションを聞いた。 学生の頃、超音波画像診断装置を初めて見せられて、これが断面なのだ、ということがなかなか理解できなかった。 今や獣医科大学にはCTかMRIかどちらかは設備されていて、両方を備えた大学も多い。 セッションの中で、どなたかが述べておられたが、X線画像診断はX線による「影絵」だが、CTやMRIは被写体そのものを立像化できる。...

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日本獣医師会2015 骨折治療の基本と最新情報

学会も3日目。いいかげん疲れてきたが、私自身の出番は最終日の午後。 午前中は、小動物の骨折治療の基本と最新情報についての講演を聴いた。 講師はコーネル大学の林慶先生。 USAで小動物外科専門医となって、さらにいくつかの大学で教育・指導に当たっておられることは素晴らしい。 林先生には、以前、札幌で外科麻酔学会があったときに馬のセッションとしてUSAの外科専門医制度について講演していただいた。...

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春の気配

月曜の朝、難産。 両前肢と頭から産道へ来ているのだが、さらに後肢飛節も産道に入って来ていて、下胎向気味の横胎向。 帝王切開することにした。                          - 夜は1歳馬の疝痛。0:00に受診。 実習生を電話で呼ぶが、いくら鳴らして起きない。別の実習生に電話するが、こちらはすぐ留守電になった。もう1人の実習生に電話したらやっと起きた。...

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ブログ9周年

いけね、忘れてた。 2006年2月26日に書き始めたこのブログ。 今年で9周年となりました。 ブログというインターネット・ツールは定着はしているものの、近年はTwitterやFaceBookへかなりシフトしているように感じます。 この9年間、閉じられてしまったり、更新がないまま放置されているブログも多いのは残念です。...

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牛の骨折内固定への提言 まずはAOでしょ

ヒト医療でも、小動物でも、馬でも、骨折の内固定に取り組んでいる獣医外科医でAO法を無視している者はいないだろう。 AOとは、Arbeitsgemeinschaft für Osteosynthesefragen  この発音は難しい。岡山の日獣年次学会で講演されたコーネル大学准教授の林慶先生も、「私には発音できません」とおっしゃっていた。...

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帝王切開後の胎盤停滞へのオキシトシン点滴

2月末になって帝王切開を3頭。 いずれもひどい失位で切胎しても出せそうになかった。 今年は雪も少なく、暖かく、その点では繁殖雌馬の運動量も少なくはないと思うのだが。                    - 帝王切開後には後産が順調に落ちる方が少ない。 胎仔胎盤の血液を循環させているのは胎仔の心臓で、それが早くとまってしまう、あるいは早くに臍帯が切られてしまうことで、胎仔胎盤に血液が多く残る。...

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牛の骨折内固定への提言 コスト

経済的に見合わない。というのは牛の骨折治療でよく言われる。 世界的にも牛の骨折治療の症例報告や研究が多くないのはそれが理由なのだろう。 しかし、日本には世界に誇る家畜共済制度がある。 骨折内固定の点数もあり、それなりの点数が設定されている。 薬以外の器材・消耗品費であるA点で17,140円となっている。 AO法の規格品のプレートやスクリューはDepuy Synthes Vet Japan...

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