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Channel: 馬医者残日録
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1回目の結腸捻転でcolopexyする理由と方法

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夜、9時すぎに繁殖雌馬の開腹手術に呼ばれる。

去年の晩秋に、他所の施設で結腸捻転で開腹手術を受けている。

再発防止の結腸固定術colopexyはしていなかったとのこと。

その後、無事に分娩したが、分娩後3回疝痛を起こした。

前回の手術後約半年で、再発した。

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Ketuckyの馬外科医がやっているように、大きくは開腹せずに腹腔内で結腸捻転を整復しようとしたが、とてもできそうにない。

いつもより小さく、頭よりの術創で結腸を引っ張り出し、骨盤曲を切開して内容を棄てた。

そして、結腸胸骨曲近くを、胸骨近くにcolopexyした。

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翌日は休みだったのだが、用があって早めに出勤したら、別の馬の結腸捻転の開腹手術中だった。

その馬は、また別の馬病院で結腸捻転の開腹手術歴があった。

その手術ではcolopexyはしていない。

今回はかなり重症のようだった。

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結腸捻転を起こした馬を、結腸固定をしないと20%以上が再発する。

うちでは年間40頭以上の結腸捻転を開腹手術するので、20%以上にまた戻ってこられると、10頭近くになる。

それはヤダ。

だから1回目の結腸捻転の開腹手術でも再発防止策として結腸固定colopexyする。

妊娠末期に疝痛を示すようになる繁殖雌馬がかつては居たが、

胸骨曲を胸骨近くに固定するようになってその問題は解決した。

こうやって・・・・

こうしてる。

                 /////////////

今日は、1頭目の手術で、集中力を使い果たした。

その後、開腹手術と、検査業務と、肢の感染の子馬が2頭と、帝王切開の胎盤除去と、術後イレウスの馬を診たけど・・・

 

 

                  

 

          

                  


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