子馬のロドコッカス感染症は、30日齢から45日齢で発症する子馬が多い。
それ以降に発症するのは、初期症状がないか、見逃しているのだろう。
おかしいと思ったら血液検査をして、炎症像がないか調べてみるのが良い。
あるいはロドコッカス感染症が発症する牧場は、日齢によって血液検査してみると良い。
炎症像があったら気管洗浄して、ロドコッカスが分離されないか検査すると良い。
ロドコッカスが分離されたら、肺に膿瘍ができていると思った方が良い。
肺の膿瘍は、表面を超音波でスキャンできる部位にあれば、超音波検査で大きさを知ることができる。
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先日来院した、肩跛行があって、気管洗浄でロドコッカスが分離されていて、抗生物質を1週間近く投与されている子馬。
右肺、後葉中央に径2cmの膿瘍が見つかった。
その子馬の胸部X線画像。
右から。
左から。
右から、の拡大像。
左から、の拡大像。
超音波で確認できた肺膿瘍はX線画像では判別できないが、肺炎像だ。
Rhodococcus equiに効果がある抗生物質の投与をお勧めした。
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来客 「これ全部手術ですかっ!?」
「全部が手術じゃないけど、診療予定です」
(1/3くらいは急患で、予定を押しのけて割り込んでくるんですけど・・・・)
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「時間が空いているときに診てほしい、って言ってます」
「じゃあ時間は空いてないなら診なくてイインだな」笑