症例の相談でときどき写真をおくってもらうが、あまり写りがよろしくないのが多い。
多くの原因は、暗い馬房の中で撮影するからだ。
写真は光による画像なので、光が撮影対象に当たっていないとまともに写らない。
暗いところで撮影するならフラッシュが必要だが、携帯電話やスマホはバシャっていう光量の多いフラッシュ撮影はできない。
レンズが明るくて、フラッシュが少しは強力な一眼デジカメを使えば良いが、もう一眼レフを持ち歩いている人はほとんど見かけなくなった。
ポータブルデジカメは、それなりに携帯やスマホよりはマシに撮影できるものもある。
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眼の症例の写真も、まともに写っていないことが多い。
接写しないと角膜や前眼房のようすがわからないのだが、携帯やスマホでは難しいのだろう。
接写機能やピントあわせの速さはデジカメの機種による。
片手で操作できるようになってないと、一人での往診先では使えないよね。
角膜の白濁と浮腫。
フロレスセインで染まっている部分は角膜上皮が欠損しているので、その損傷が原因だろうとわかる。
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ポータブルデジカメ市場はすっかりスマホに押されて、撤退が相次いでいる。
でも、防水で、落としたりぶつけても壊れ難くて、厳しい撮影条件でもそれなりの写真が撮れるポータブルデジカメにはぜひ生き残ってもらいたい。
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子馬の眼帯に、ストッキネットを使うのは良いアイデアだ。
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撮影に協力的でないヤツを撮る難しさは知ってますとも。