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Channel: 馬医者残日録
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当歳馬の第3腓骨筋腱付着部骨折

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その当歳馬は牧柵にぶつかったらしい。

単管が曲がっていたそうだ。

後膝の外側が腫れて、ひどい跛行。

徐々に跛行は軽減したが・・・・

X線撮影したら、

この所見は大腿骨外側滑車の離断性骨軟骨症OCDと間違われることがある。

しかし、大腿骨外側滑車のOCD好発部位より遠位で、”伸筋窩”とされる部分。

この部位には第三腓骨筋腱が付着している。

後肢を後へ持ち上げると、後膝は曲がっているのに、飛節以下が伸展してしまう。

第三腓骨筋が断裂した馬の特徴的な姿勢だ。

馬の後肢は後膝、飛節、球節が互い違いに曲がるようになっていて、屈曲させるときは折りたたむように後肢全体が縮こまり、

伸ばすときは、後肢全体が伸びるようにできている。

そのことで、お尻から太もも周辺の大きな筋肉を使って、後肢で地面を蹴って走れるのだ。

また、立ち上がるときも、後肢を一気に伸ばすためにその機構を使っている。

この子馬は、右後肢を下にすると立ち上がれないそうだ。

                       -

残念ながら治す方法はない。

                   //////////////////

プンゲンストウヒ・ホプシー。

新芽がいっぱいついて、白っぽい若葉が伸び出している。

この樹の生長をとても楽しみにしている。

1年に20cmほどしか伸びない。

今年は幹の部分に新芽がないので、背は伸びないのかも・・・・

 

 

 

 

 


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