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Channel: 馬医者残日録
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第三中手骨外顆完全骨折のスクリュー固定

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3歳競走馬が第三中手骨外顆を完全骨折して競馬場から帰って来た。

外側関節面から外側皮質へと完全に割れている。

ふつうは、種子骨と関節面が重ならないような角度で撮影する。

しかし、掌側関節面に骨折線の中に破片がないか、角度を変えて撮影してみる必要がある。

折れた部分は近位方向へ少しずれ上がり、関節面にギャップができている。

4.5mmドリルで骨折線まで穿孔し、その孔に3.2mmのドリルガイドを挿入し、

グリグリと折れた部分を遠位方向へ押し上げた。

その状態で、球節に関節鏡を入れて、関節面のギャップを観察する。

良さそうなので、順次スクリューを3本入れて固定した。

関節近くはしっかり固定できた。

ギャップもかなり良くなった。

骨折線はきれいに割れておらず、粉砕しかけている。

中手骨本体から割れた部分がさらに粉砕しかけている。

こういう割れ方をしているときは深追いしない方が良い。

近位部までしっかり密着させようと皮膚を切ってアプローチすると、さらにバラバラになってしまいかねない。

キャストを数週間巻いておいて骨癒合が進むのを期待する。

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ササや雑草を刈ってしまいたいのだけど、エゾカンゾウは残したいので、まあ・・・・ササだけが残る初冬まで待つか・・・

 

 

 

 


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