この繁殖雌馬は、2週間前、突然発汗、興奮、眼球振とう、運動失調を示して来院した。
歩行困難で転倒し、飼い主さんも足を踏まれて骨折してしまった。
神経症状は徐々に落ち着き、一度は検査のために来院し、X線検査で側頭骨舌骨関節が肥大し、
喉嚢内視鏡検査で、左右の側頭骨舌骨関節が腫大しているのが確認された。
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右耳は垂れ下がっている。
右へ頭をかしげている。
右瞼は瞬きできない。そのせいで、右眼は乾燥性角膜炎になっている。
右の顔面神経麻痺。右の鼻と唇は下垂している。
舌の麻痺はない。食欲良好。しかし、初めて来院したときより痩せた。
左腕節は発病したときにぶつけて皮膚が裂けている。立位で縫合したのだが、開いてしまった。
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発症からの期間が短いので、角舌骨の変形は少ないのではないか、と予測していたが、
角舌骨と茎状舌骨の間あたりの変形はかなりひどかった。
麻酔覚醒起立はひどく悪かった。
平衡感覚障害は、今までのTHO症例の中で最悪のように思う。
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体力があればもっとゆっくり見れば良かったかも。
八戸へ戻って、八食センターで食事して、
捌きたて、ウマイ!