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Channel: 馬医者残日録
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大腿骨SCLの関節鏡デブリドの1年後のスクリュー固定

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1歳の秋に大腿骨SCL Subchondral Cystic Lesion を関節鏡でデブリドした育成馬。

それから半年以上休養して、調教を始めたらキャンターで患肢がついてこない。

X線撮影しなおしたら・・・

SCLの透過性はいくらか落ちている。が、埋まっているとは言えない。

開口部も狭くなっておらず、関節面の陥凹もある。

尾頭方向でも、同様。

SCLは深く、大きく、開口部も広い。

期待したようなSCLの治癒機転(周囲から埋まって、開口部が閉じること)は働かなかったのだ。

今度は、スクリュー固定することにした。

肢を屈曲させるとSCLの位置を確認しやすいが、尾頭方向で透視装置を使ってドリリングするためには、肢はかなり伸ばしておかなければならない。

スクリューの長さの選択が難しかったが、しっかり効いた。

SCLを貫通したのは、ドリリングしているときの感触でもわかった。

内側の半月板は超音波で観たが、異常はなかった。

今度は埋まって、跛行が再発しなければ良いのだが。

                ////////////

尺取虫、だよね?

モクレンの葉を一匹でほとんど食べてしまった。

モクレンはだいじにしてるんだよ。許せない。

 

 

 

 


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