第三中手骨の遠位関節面に軟骨下嚢胞性病変 Subchondral Cystic Lesion が見つかった2歳馬。
関節内のブロックで跛行が消えたそうだ。
屈曲させて、外内方向でX線撮影した。
透過性が亢進した部分が病変だ。
この位置なら、屈曲させておけば関節鏡手術で開口部からデブリドできる。
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これらの撮影は、管電圧を60kvに落として撮影した。
80kvで撮影するよりコントラストが強い描出ができる。
DRのデジタル画像処理でコントラストを強くするより鮮明にSCLが見える。
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珍しく関節鏡手術を助手つきでやって、球節を屈曲させてもらっておいて病変をデブリドした。
灌流液をエアに切り替えて、関節液や灌流液を排出させて、病巣にPRP Platelet-Rich Plasma 多血小板血漿を注入した。
そう、大谷君が肘の靭帯損傷に受けた治療方法だ。
血小板には組織の治癒を促進させるサイトカインほかの生理活性物質が含まれている。
SCLが埋まるのを促進してくれることを期待している。
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『冷やし中華はじめました』 の季節じゃないけど、”PRP療法はじめました”。
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地元獣医師会では、帯広畜産大学産業動物臨床施設の見学と研修を企画しました。
10月31日です。
お隣の獣医師会会員諸氏にも案内が届くはず。
super な指導医も赴任されるらしい。
一度自分の目で観ておいても損はないはず。