Quantcast
Channel: 馬医者残日録
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1690

1歳馬の回盲部重積

$
0
0

朝、疝痛の依頼の電話があった。はずだと、電話。

職場支給のガラケーがスマホに替わったのだが、使い方、設定がようわからん;笑

家でも胸ポケットに入れていたのだけど、音量やバイブの設定が小さかったのかもしれない。

電話をかけなおすのだけど・・・・電話のかけ方もようわからん;笑

          ー

前日夕方から疝痛を起こしていたという1歳馬。

それでも無事(?)来院することになった。

来て小腸の完全膨満を超音波検査で確認。

PCV45%、乳酸2.9mmol/l。

もう開けなければならない。

         ー

明け1歳馬が痛みがひどくはないが、小腸が膨満しているとしたら、推定診断の第一は回盲部重積だ。

開腹手術したら予想どおり回盲部重積。

しかし、よくある例とちがって盲腸内へ回腸が数十センチ入り込んでいる。

抜けてこないとやっかいだが・・・・・

ひっぱって無理矢理引き出した。

途中で引きちぎれそうになって危なかった。

小腸全体の膨満もかなり。

回腸を切断し、先に吻側の内容を捨てる。

そうしないと邪魔になって、回腸を閉じにくい。

回腸は腫れ上がっていて内反させて閉じるのに苦労した。

あとは、空腸を盲腸へ端側吻合し、腸間膜を縫い付けて穴を閉じた。

           ////////

さて、そろそろ恒例の全国公営競馬獣医師協会の研修です。

新しい講師先生もいます。

私のパートの骨折内固定では、要望があれば子牛のプレート固定もやりたいと思います。

牛の先生もよろしければどうぞ。

            ー

相棒は爪切りを嫌がってガラスを割ってしまった。

叱らないんだけど、シュンとしていた。

しでかしたことをわかるようだ;泣笑

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1690

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>