新生子馬は不思議なことに1ヶ月齢近くなるまで腸捻転はほとんどない。
しかし、この子馬は25日齢。
そろそろ腸捻転を起こしても不思議ではない。
で、開腹したら回腸での纏絡だった。
ぐるっと巻きついているのだが、幸い壊死していなかった。
空腸から捻転部位までパンパンに膨らんでいたが、内容を盲腸へ推送した。
SCMCを使った。
そでぃうむかるぼきしめちるせるろーす。
ぬるぬるで、癒着防止になる、かも。
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もう一頭、分娩翌日の繁殖雌馬が子宮穿孔が確認された、とのこと。
もう来院したらそのまま開腹手術する。
地元での診断どおり右子宮角の穿孔。
本日、4頭目の開腹手術。
子宮穿孔創を縫って閉じて、腹腔内の汚れた腹水を吸引して、生理食塩液を入れて抜いて、を繰り返して洗浄した。
終わって夜8時。
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当番の獣医師は、その後、急変したNMSの子馬の死亡に立ち会わなければならなかった。
窒息死だった。
哺乳瓶でミルクをやるのはよほど気をつけなければならない。
子馬の口にミルクを流し込んではいけない。
子馬はむせることも、咳き込むこともなく、肺へ誤嚥する。
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3回に分けて書いてきたが1日のことだ。
記録的な、1日4頭の開腹手術の記事、これにて終了としたい。
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とうちゃんはこのごろかまってくれない
じぶんでもうふひっぱてきて
とおくながめてる