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Channel: 馬医者残日録
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脛骨近位成長板損傷の内固定方法の変遷  その前に外貌とX線所見  

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子馬の脛骨近位成長板損傷で、まず「レントゲンを見てください」と言われることが多い。

診たことがある獣医さんは外貌だけでも「あ~脛骨近位成長板損傷だ」とわかると思うし、

X線撮影したなら、「脛骨近位成長板損傷です。変位は軽度です(あるいは、ひどく変位してます)」とか、手術依頼の連絡をすぐして来れると思うので、

過去の症例から、外貌とX線所見をいくつかお見せしておく。

                    -

まず、ひどいやつの外貌。

患肢が外反する。

必ず外反なのだ。内反したのは見たことがない。

同じ症例。

この子馬は変位がひどいので、後膝のすぐ下で内側が飛び出しているのがわかる。

異常可動がある。

                    -

あまりひどくないやつ。

外反はわかるが、後膝による外反だとは判別しにくいかもしれない。

異常可動はない。

                    -

X線所見。

かならず後-前方向(整形外科的に正しくは尾-頭方向 Caud-Cranial)も撮影して欲しい。

これは上の変位がひどい症例。

これは別の、変位が極端にひどい症例。

ここまで変位していると外-内方向撮影でもわかるが、変位がひどくないと外-内方向では骨折の状況がわかりにくい。

変位がひどくないと、尾-頭方向でもこの程度。

しかし、後膝を有効に外固定する方法はないので、放置すればひどい変位を起こす。

そうなってからでは整復・内固定が難しくなる。

                 -

重種子馬でも診たことがある。

治ったよ。

                 -

子牛では珍しいが、1例だけ診たことがある

変位はひどかった。

治ったよ。

              //////////////////

家の裏の林を歩けば、オオバナノエンレイソウの花盛り。

でも誰も散歩には来ない。

こいつも散る桜に風情を感じたりしない。

他のわんこの匂いが気になるだけ;笑

 

 

 

 


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