2ヶ月齢で脛骨を螺旋・ピースあり骨折した黒毛和種子牛。
ナローDCP2枚で内固定し、40日後に2枚ともプレート除去した。
それから、11日目。
脛骨がまた折れてしまった。
骨癒合していなかったのか?
骨癒合してなかったら、10日間ももたないだろう。
骨折しても30日間で骨癒合が期待できる子牛だ。プレートをはずした後も骨はかなり丈夫になりつつあったはず。
親牛に乗っかられたかもしれない、と飼い主さんの弁。
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弱い部分で折れたのだろう。
角状変位しがち。
minimally invasive technique でできないかやってみようとしたが、厳しかった。
新鮮な骨折とちがって、整復がうまくいかない。
脛骨の内側を切開したが、皮下は結合織で厚くなっていて、骨の表面も滑らかではない。
本当は脛骨稜上を切開し、脛骨をむき出しにするようにして骨を大きな骨鉗子でつかんで整復したい。
が、外科侵襲を大きくすると感染がこわい。
脛骨稜上は最初の手術で切開した痕が残っている。微小な感染巣がある可能性もある。
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新鮮な骨折ならlag screw で仮止めしたいことろだが、整復も仮固定もうまく行きそうにない。
もう体重も100kgを超えているので、ブロードDCPを当てて、主に4.5mm cortical screw で固定した。
screwを締めても、別のscrewを締めるとまた回る。
骨膜が厚くなっていて、DCPを完全に押し付けることが難しいのだ。
本当はLCPとLHSで内固定すれば骨にLCPを押し付けていなくても固定強度を造れる。
しかし、LCP/LHSを使うとインプラントの値段が3倍以上になってしまう。
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今度は親と離して飼ってもらう。
完全な骨癒合が得られるまでプレートを入れておく。
本当は抜く必要はないのかもしれないのだが・・・・
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エゾスカシユリ エゾカンゾウ、はニッコウキスゲと同じなのだそうだ。
北海道の人はその辺に生えているので珍重しないが、
ニッコウキスゲが庭に自生しているなんて素敵だと思う。
笹を刈り払うのに邪魔だけど・・・・・笑