関節鏡手術は馬の二次診療施設で最も数多く行われる手術だが、一次診療をしている獣医さんたちはやってみる機会はないし、観にくることもほとんどない。
世界中の馬病院の経営を支えるようになっている関節鏡手術だが、一次診療をしている獣医さんたちが診断して送り込み、術後管理もしている。
しかし、手術手技がどのようなものか体験する機会はまずない。
関節鏡手術が普及することで、馬獣医師が関節を扱うことが飛躍的に増えた。
X線診断もそうだし、関節穿刺や関節洗浄や、関節の麻酔などもそうだ。
私たちも関節鏡手術をやるようになったことで、関節をいじることに抵抗がなくなり、関節鏡手術以外の技術や知識も増えた。
それで、一次診療の獣医さんたちに、「やってみよう関節鏡!」と題して、実技研修を企画した。
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予定の手術を入れないようにして、手術室で解剖体を使って実習してもらう。
まずは飛節(足根下腿関節)から。
手術室からX線室へ器材を移し、手術の途中まで手伝う。
午後は、X線検査室で、腕節(前腕手根関節と手根骨間関節)、球節、蹄関節の関節鏡手術の練習。
関節穿刺の練習になるし、
関節の解剖の知識を確認することになるし、
関節を構成する、関節包、滑膜、軟骨、関節構成骨を刺して、切って、器具で触って、実感として知ることができる。
それらの体験は、今後の臨床に役に立つだろうと思う。
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旧町営畜産研修センターは、煙突を残すだけになった。
まさに瓦礫の山。
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台風19号の被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。
地球温暖化による異常気象のひとつなんだろうな・・・・