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Channel: 馬医者残日録
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1歳馬の距骨骨折screw fixation

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朝、会議の席で、「距骨骨折よろしくお願いします」と頼まれた。

昼休み、「どうだ?」と訊いたら、「こんなで、午後やります」とのこと。

会議が終わって、急いで戻った。

距骨は”くるぶし骨”。

糸巻きのような形をした骨で、大きく割れることは珍しいが、割れたときには予後は悪い。

固定しづらく、全体重がそこにかかるからだ。

                 -

骨折線は明瞭には見えない。

この角度でも見えてはいるが明瞭ではない。

脛骨外果も損傷している。

外側の側副靭帯が引張られるような荷重がかかり、靭帯も切れ、距骨の外側が大きく剥がされるように割れたのだろう。

                 -

関節鏡を入れて、骨折線を確認した。

いくらか開いていた。

screwを入れて圧迫固定するしかないが、screwの位置は慎重に決めなければならない。

4.5mm皮質骨screwを1本。

5.5mm皮質骨screwを2本。で、固定した。

5.5mmScrewは芯が4.0mmと太いし、ねじ山が大きいので牽引力も強い、はず。

                -

外側の側副靭帯の中からscrewをうつことになるので、デプスゲージを使っても必要なscrew長を正確に測ることはできない。

内側へ突き出さない長さのscrewを入れた。

距骨はこういう骨で、皮質は厚くない。

こういう中足骨のようだと対側皮質を貫くことが大切だが、距骨はそうではない。

                 -

麻酔覚醒起立には吊起帯を使った。

               ///////////////

やかんほうぼくのとうさいうまはごはんはやくほしいです

あさのさんぽのおらはもうたべてきたけどまだはらへってるです

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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