娘が図書館で借りてきていたのを、返却日を延ばしてもらって途切れ途切れに読んだ。

短編集なのだが、主人公たちはつながりがあって、全体がひとつのまとまりを持っている。
一気に読まないのなら、登場人物の一覧をメモしながら読むと良いかもしれない。
私は、登場人物が、え~と誰だっけ、どういう人だっけ、とわからなくなった。
しかし、小説を創りあげる手法としてうまいな~と感心してしまう。
最初の章に出てくる帽子作家も、最終章に主人公として登場する。
全体の構成を考えた上で短編ごとに書かれているわけだ。
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少し登山礼賛が過ぎるのではないかとは思うが、女性たちが恋愛や結婚や仕事や家庭での悩みを抱えながら山に登り、それが逃避ではなく、明るい希望と活力につながっていく様子は爽やかだ。
登山のきつさも描かれていて、基本的に体力がなければならないこともストーリーの中で書かれている。
主人公たちは、自分が登れる山を選び、装備を整え、食料をしっかり持って登山している。
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篠田節子、湊かなえ、森絵都、窪美澄、それから以前に読んだことがあるのは唯川恵だったか?
女性作家の女性小説を読むときに感じる抵抗は、主人公たちの打算か、周囲との比較、いや何だろう・・・
主人公たちが幸福を求めていること自体か?
思えば私が好んできた小説の主人公たちはそもそも自分の幸せなど求めたりしていなかった。
まだまだ男と女は、同じ社会で生きていても、物の見方も、求める物もちがっているのではないかと思う。
これは日高山脈北部の山。
左奥が日高山脈最高峰幌尻岳。
右がイドンナップ岳。
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今シーズン1頭目の帝王切開をした翌朝、また難産の依頼。
私は休みだったので、除雪作業をしてから引きあげた。
が、水頭症の胎仔で、帝王切開(今シーズン2頭目)をやったそうだ。
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その翌日、早朝に難産。
気腫胎で、全身麻酔してひっぱり出した。
さらにもう1頭難産。
下胎向で頭が遅れていた。
破水から3時間経っていて、胎仔はダメかと思っていたが生きていた。
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勉強に来ていた女性獣医さん。
牛の難産なら子宮捻転であろうが、失位であろうが、手に余すことはないそうだ。
筋トレしていて、6kgのダンベルを振っていたとのこと。
頼もしい!
今朝はとても寒かった。この冬一番の冷え込み。