compression とprebendingの概念と重要性と具体的方法について書いた。
しかし、骨折部を貫通するscrewを入れておけば、骨折部の固定はさらに安定したものになる。
それを示したのが上図(「新小動物骨折内固定マニュアル」より)。
DCPもLCPも、皮質骨screwを傾けて挿入することができるようにscrew hole が設計されているので、このような骨折部を貫通するscrewの挿入が可能。
1本のlag screw だと、対側皮質とscrew head だけが引っ張り合って骨折線を圧迫している。
その力のかかる範囲はそれほど広くない。
しかし、plate screw の1本を骨折部を貫通するように、しかもlag screw にしておけば、対側皮質をplate へ引張ってくれる。
lag screw にする必要はさほどないかもしれない。
position screw でも良いから、骨折線を貫通するscrewは骨折部を安定させるためにぜひ入れておきたい。
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近年開発されたLCPをはじめとするplate は、screw holes が均等に並んでいる。
しかし、DCPのscrew holes は、中央部で間隔が広くなっている。
骨折部に乗る部分の強度を高めたかったからなのだろうが、この設計は今では欠点ともとらえられている。
骨折部を貫通するscrewを入れにくいからだ。
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2月末から右眼の角膜損傷を患っている相棒。
けっこう深い傷だった。
抗生物質とヒアルロン酸の点眼を続け、一部が白くなっていた。
今は、血管新生し、赤くなっている。
こすっちゃだめだよ。