Quantcast
Channel: 馬医者残日録
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1692

プレート固定の基本と注意点 骨折部を貫通するscrewの重要性

$
0
0

compression とprebendingの概念と重要性と具体的方法について書いた。

しかし、骨折部を貫通するscrewを入れておけば、骨折部の固定はさらに安定したものになる。

それを示したのが上図(「新小動物骨折内固定マニュアル」より)。

DCPもLCPも、皮質骨screwを傾けて挿入することができるようにscrew hole が設計されているので、このような骨折部を貫通するscrewの挿入が可能。

1本のlag screw だと、対側皮質とscrew head だけが引っ張り合って骨折線を圧迫している。

その力のかかる範囲はそれほど広くない。

しかし、plate screw の1本を骨折部を貫通するように、しかもlag screw にしておけば、対側皮質をplate へ引張ってくれる。

lag screw にする必要はさほどないかもしれない。

position screw でも良いから、骨折線を貫通するscrewは骨折部を安定させるためにぜひ入れておきたい。

                     -

近年開発されたLCPをはじめとするplate は、screw holes が均等に並んでいる。

しかし、DCPのscrew holes は、中央部で間隔が広くなっている。

骨折部に乗る部分の強度を高めたかったからなのだろうが、この設計は今では欠点ともとらえられている。

骨折部を貫通するscrewを入れにくいからだ。

                   /////////////////////

2月末から右眼の角膜損傷を患っている相棒。

けっこう深い傷だった。

抗生物質とヒアルロン酸の点眼を続け、一部が白くなっていた。

今は、血管新生し、赤くなっている。

こすっちゃだめだよ。

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1692


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>