2.5ヶ月齢の子馬が呼吸が苦しい。
右の鼻は内視鏡も通らない。左の鼻は内視鏡は通ったが鼻道が狭く、咽喉頭の粘膜も腫れている。
鼻孔から指を入れたら、鼻中隔が変形している。
X線撮影したら、鼻道の入り口近くで「く」字型に曲がっている。
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北米外科専門医Yoshi先生に海外の情報を調べてもらった。
子馬で鼻中隔を切除すると、鼻梁を含めた顔の発育に問題が起こるかもしれない、という記載はある。
しかし、実際にそうなった、という情報はないし、ひどいものではなさそうだ。
海外の先生にメールを送ったら、部分切除すると断端が肥厚するので、全摘を勧める、とのことだった。
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少し小さめで、肉付きも良くはない。呼吸が苦しいというのは辛いことだ。
鼻梁を円鋸する代わりに喉頭切開して、線鋸を鼻中隔の背側と腹側へかける。
鼻の中へストッキネットにガーゼを入れたパックを詰めて止血を助ける。
気管切開創に残す気管鏡をどうするか問題だった。
おとな馬用の気管鏡や気管チューブは子馬に大きすぎる。
斜めに切り落とした水道ホースの片側にテーピングテープを巻きつけたらうまく行った。
翌日、鼻の詰め物を抜いたら鼻で楽に呼吸できたそうだ。
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手術がうまくいったらオラもうれしいです
とうちゃんきげんがよくて ふーどふえるです