半年前に副手根骨を骨折した有名種雄馬16歳。
種付け時期が迫っていたので、手術しないで種付け業務を頑張ってきた。
しかし、ときどき痛みがひどくなり、鎮痛剤を投与しなければならなかった。
腕節の外側はひどく腫れてしまった。
腕節は完全には曲がらないみたい。
私は今まで副手根骨骨折をscrew固定したことが何度かあるし、
副手根骨の橈骨との関節腔か関節鏡で骨片を摘出したこともある。
この馬の副手根骨の割れ方はひどくて、
頭側に大きな骨片があるが、それはscrew固定はできない大きさ。
そして、骨折箇所の近位に骨片がある。
掌側関節腔の外側に大きな結合織の塊ができていて関節鏡を入れるのにも邪魔になる。
針を目印にして狙っておいて、関節鏡を刺入したが、関節腔内は見えなかった。
もう周りが分厚くなって関節腔が狭いのだろう。
結局、切皮して、まず結合織の塊を切り取り、傷を広げた。
関節腔の中に骨起子を入れると、骨片に触る。
rongeur で骨片を掴み出したが、狙っていた全体ではない。
さらにその奥の骨片を取り出した。
大きい!
来年の種付けシーズンまでに、跛行せず、痛み止めも必要ないようになれば良いのだが。
///////////////
そのへんにいっぱい咲いているこれは、
ウツギ、でよいのだろうか? あるいはナントかアジサイ??