分娩10日後の繁殖雌馬が疝痛で来院した。
2日前から痛かったが、今朝は痛くて転がるとのこと。
血液検査では、PCV38%、WBC10600、乳酸値1.9mmol/l。
血液所見は異常なしと考えて良い。
超音波画像診断で、
肥厚している感じはないが、膨満している。
カラードプラにして血流を確認する。
結腸の異常でも二次的に胃拡張をおこしていることがある。
開腹手術を決断し、麻酔する前に胃カテーテルを入れて5リットル胃液が回収できた。
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開腹したら大結腸が前回りに180°捻転していた。
血液が悪くないことが示すように、結腸の虚血性損傷はほとんどない。
しかし、結腸動脈周囲には浮腫があった。
結腸捻転・変位の超音波画像診断では結腸壁の肥厚だけを指標にしない方が良い。
開腹手術して直接結腸壁を見たり触ったりしても、浮腫性の肥厚がほとんどない結腸捻転や変位の症例があるからだ。
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夕方には子馬を連れて来て、一晩入院して帰っていった。
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今日は、朝ジョギング。疲れが残っていてまともに走れない。
そのあと雨が降り出した。
午前中、競走馬の腕節の骨関節症DJDの診察。関節鏡手術して8ヶ月後。
子宮穿孔で開腹手術した馬が直腸の背中側に膿瘍ができてしまい排便困難なのでドレナージ手術。
午後、競走馬の腕節の関節鏡手術。
夕方、繁殖雌馬の鼻出血の検査。
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