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Channel: 馬医者残日録
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蹄側裂創

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初冬の日曜日。

5頭が来院の予定。

朝イチは、第一指骨の腐骨・骨柩症。

吸入麻酔して、手術台で仰臥にして、

骨増勢を削って、腐骨を摘出して、贅骨を削って終了。

           ー

その終了前に、飛び入りで3歳種雄馬の外傷。

後肢で、傷も汚れているので全身麻酔しないとまともな処置はできない。

妙な歩き方をしているのも気になる。

繋の外側なのだが、蹄側壁にかかっており、蹄軟骨も一部切れていた。

蹄踵部の蹄壁も切れている。

傷は汚れていて、どうやら前日に怪我していたらしい。

それを収牧の時には発見できなかった。

朝、馬房から出すときに気付いた。

蹄冠部は血行盛んな部位で、少し奥には血管叢がある。

馬房内でかなり出血していた、とのこと。

洗浄したが、擦ると血管叢が傷ついて出血する。

縫合し、distal limb cast を巻くことにした。

本当は half limb cast を巻きたいが、560kgある種雄馬。

運動不足のようだ。

half limb cast ではリスクが高まる。

この準急患の間に、予定していたTieback re-check。

        ー

午後は、去勢。

競走馬の浅屈腱炎の PRP&cast 治療のキャスト除去と超音波検査。

この日、6頭目は、骨盤骨折疑いの当歳馬。

立位でポータブル撮影装置で股関節を撮影したが、股関節臼に骨折はないように見えた。

全身麻酔して大型X線装置で骨盤を撮影。

恥骨部で骨折していた。

        ///////////

ニシキギも葉が散った。

オレンジの小さな実だけが楽しませてくれる。

 

 

 

 


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