新生仔脳症の子馬。
18:22 暴れるので呼ばれる
20:20 輸液が漏れている、と呼ばれる
23:09 点滴管が壊れた、と呼ばれる
00:42 静脈カテーテルが抜けて血が出ている、と呼ばれる
で、鎮静剤を用意し、輸液ラインをチェックし、輸液剤を補充し、輸液ラインをはずし、静脈カテーテルを抜去した。
朝、6時前に診に行く。
神経症状はかなり改善されてきた。
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今日は、多指症の摘出。
内部監査。
繁殖雌馬の疝痛。
頻回疝痛馬、分娩2週間後。
空腸最上部の腸間膜に古い裂孔があり、そこに小腸のほとんどと小結腸が入り込んでいた。
大きな穴で、出たり入ったりしていたので、疝痛常習馬になっていたのだろう。
まず、入り込んだ腸管を引き抜いて整復した。
次いで、結腸を引張り出して腹側結腸も背側結腸も空っぽにする。盲腸もできるだけ小さくする。
そうしておかないと腹腔内にスペースがなくて、腸間膜の裂孔を縫合閉鎖できない。
そして、大結腸を馬の右側へ出しておいて、助手に空腸上部を保持してもらう。
第二助手に腹水の吸引と邪魔になる臓器を圧停してもらう。
それでやっと腸間膜の裂孔を縫合できた。
N.A.White先生は、この穴が縫えないときは、「広げて大きくしておく」と述べられていた。
が、私は妊娠末期の馬でなければ今回やった方法で縫合閉鎖できると思っている。
今回の馬の裂孔はかなり大きかった。それがこういうことになったのだから、大きくしておくというのはあまり意味がないように思う。
そして、縫えるだけ縫って小さくしておくというのも意味がないわけだ。
ただし、縫合閉鎖するためには術者以外に助手が2名必要だ。
夜中の手術でなくて良かった。
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毎年、3月は暖かく感じ、4月は寒く感じる。
この4月は記録的に寒く、日照時間が短いらしい。