引き続き

から。
臨床研究が進まない要因は、モチベーション、時間、お金、の不足ではないか。
大動物臨床獣医師だとちょっとちがうかな。
そもそも臨床研究のHow to を習っていないし、その意義を教わっていない。
時間がない、というのは外科医に比べると恵まれているのではないか。
そして、「時間がない」という人の多くに不足しているのは時間ではなくやる気だ。
お金、はそもそも研究費を与えられていない。獲得する方法もほとんどない。
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①覚悟を決める
最終的には研究とは自分1人の内面を掘り下げ、みつめる作業なのだ・・・
研究とは孤独なものだ。人の手を借りなければならないことも多いが、結局、主著者ひとりが苦闘することになる。
それが諸事情で、筆頭著者でなかったりするのだけれど、それではまだ筆頭著者も一人前ではない。
②平日の業務を休む
午前中に集中して行うべき
私もそう思う。
著者はご自身の地元の医科大学の例をあげておられる。
若手外科医が臨床研究をできる環境をつくることで、若手外科医が集まりだした、とのこと。
臨床研究に力を入れる病院が地域医療を活性化させ、今後の基幹病院として生き残っていくことになる。
大動物臨床分野にも生かせることかもしれない。
③データシート作成に時間をかけない
これは大動物臨床分野ではカルテの改善から始めなければならない。
④資金を獲得する、できなければ自腹を切る
「研究というのはやりたい人がやればよい。そのために自腹を切るのは苦痛でもなんでもない」
達観だね;笑
誰しも人生の持ち時間は有限。人生の何に優先度を置くか、もう一度みつめ直すよいきっかけ。
自分は「これ」をやった、振り返ってそう思えるものになれば好いね。
⑤データを売るためには業務を変えなければならない
カルテ調査の上での③以上の問題。
第一に記載忘れ。
第二に情報バイアス。
第三に”合併症隠し”
最後の要は、人としての良心と、外科医としての真面目さ、かな。
⑥メンターをみつける
に書かれているのは、大学での講義、近場でのセミナーや研究会に積極的に出かけていくこと。
そして、知らない先生でも、他大学の先生でも、遠方でも、面会を申し込んで会いに行くこと。
自分の殻は人に叩いて割ってもらわないと自分では割れないから。
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時間とお金を確保するのも、モチベーションがそもそもの起爆剤であり原動力。
それはつまるところ何から来るのだろう?
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サンタさんは燃えている薪ストーヴの煙突からも入ってこれるのでしょうか?