朝、難産。枠場で出たそうだ。
午前中、1歳馬の第一趾骨底突起の骨折の関節鏡手術。
珍しいことに骨片は母床に骨癒合していた。
それを骨起子で割って摘出した。
骨癒合していると言っても、私たちの手の力で割れるようだと、500kgが高速で走るときにかかる力に耐えられない。
調教・競走するようになって割れれば、腫れて痛みが出て、休むか手術しなければならなくなる。
午後、2歳馬の去勢。
ひどく性格の悪い馬だった。
人の指示に従わない。
麻酔から覚醒起立してからも、抑えが利かず、ヨタヨタのまま出て行った。
しつけをするのはたいへんだ。
続いて、2歳馬の飛節OCDの関節鏡手術。
1歳のときに他所で関節鏡手術を受けている。
が、飛節が腫れて、同じ部位をデブリドしなおすことになった。
その後、先日、上顎切歯骨骨折を締結したワイヤーがとれてしまった2歳馬の再来院。
鎮静し、枠場に入れて、眼窩下孔でブロックして、ワイヤー締結しなおした。
眼窩下孔でのブロックの方法を知っておくと、唇、鼻、歯肉、切歯などの外科処置を立位で行いやすい。
ポイントは、
頬稜の先
骨の鼻孔の端
その2点を結んだ線の中央の少し背側
筋肉があるので、押しのけるようにして爪の先で探す。
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その後、
1ヶ月齢の当歳馬の橈骨骨折の連絡。
応急処置して連れて来てもらう。
来院したら開放骨折になっているようで出血していた。
X線撮影したら、骨幹近位部で、プレート固定はできなくないがかなり難しそうだった。
1歳で売り物にしなければならない子馬。
あきらめた。
橈骨の骨折では、
この応急処置の仕方ではダメで、
肩甲骨まで伸ばした添え木を当てる必要がある。
伸縮性包帯より、伸びないガムテープかダクトテープで巻きつけた方が良い。
知っていてできる獣医師は・・・・・このブログの熱心な読者くらいかな;笑
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ニセコの素晴らしさは知られてしまった。
もう高くて行かない、けど、今年は空いていたんだけどな・・・・・