世間はGW。われわれには関係ない。
その日は、朝、子馬の肢軸異常のsingle screw 手術。
その前に、子宮穿孔・腹膜炎疑いの依頼。
臍から尿が漏れていた子馬が尿が出なくなった、のも診てほしいと依頼。
午後に入っているのは骨折手術なので、延期はできない。
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single screw 手術と手分けして診た分娩後不調の繁殖雌馬は子宮穿孔で間違いなさそうだ。
左子宮角の穿孔。
馬の一般状態は悪くない。
入院しないで牧場で治療を続けることになった。
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その手術の間に来たのは、臍から尿が出ていたのがでなくなった子馬。
腹腔尿症だ。
臍の構造が壊れて尿が腹腔へ漏れるようになったのだろう・・・・・
と思ったが、膀胱は臍近くでしっかり破裂していた。
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そんな最中に、2月生まれの当歳馬の疝痛も来るという。
超音波で診たら、
見事な重積像。
膀胱破裂手術が終わるのを待って開腹する。
60cmほどの空腸空腸重積で、引張って戻すことができた。
絞められていた部分と、絞めていた部分が傷んでいたので切除し吻合する。
切除部190cm。
切除したら、吻側も反吻側も盛んに蠕動し始めた。・・・・・あとでそれが祟ったようだ・・・・・・
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1時間ずらせて、2歳馬の第一指骨縦骨折のscrew固定。
同じ球節関節面からの縦方向への骨折でも、中手骨/中足骨の外側関節面、内側関節面、そしてP1の骨折で、リスクは異なる。
P1はワイングラス。危ないんだ。
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昼前に来ていた角膜損傷の子馬は夕方まで待たされた。
角膜が広範囲に溶解melting している。かなり深い。
穿孔したらほとんど失明する。
手術室で吸入麻酔し、感染・壊死した角膜組織を剥がし、
眼球結膜を端から切れ込みをいれて、
病変部を覆った。
角膜には8-0の糸で縫いとめてある。
血行(血管)がない透明な角膜とちがって血行豊富な粘膜組織が、酸素や、白血球や抗体をはじめとする免疫成分を供給し、
感染した角膜を保護し、再生させてくれる。
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朝から全身麻酔6頭。うち吸入麻酔5頭。うち開腹手術3頭。
やれやれ、Ganbare Wareware
(つづく)
けど、not to be continued つづく べきじゃない;笑