獣医臨床には、自覚症状がないかどうかについて追記。
犬は嬉しいときに尻尾を振るが、その尻尾の振り方は飼主が見ているかどうかで違うのだそうだ。
つまり、犬が尻尾を振るのは、飼主や仲間への表現であって、嬉しいことそのものでいつも決まったように尻尾を振っているのではない。
そういうコミュニケーションをできる動物なのだ。
病気や怪我で具合が悪いとき、痛いとき、はどうだろう?
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馬は、いろいろな場面で前掻きする。
食べ物が欲しいときにもするし、イラついているときにもするし、疝痛のときも前掻きする。
そういうと、馬房の中で馬栓棒のところへ来て前掻きするのではないか?
あれは、腹が減っているとき、イラついたとき、腹が痛いとき、の純粋な行動ではなく、飼主が見ていることを認識した上でのアピールでもあるのではないだろうか?
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だとしたら、犬が尻尾を振るのは犬の表現であって、客観的なsign 徴候ではないし、
馬の前掻きは、本”人”による訴えであって、純粋なsign 徴候ではない。
獣医臨床には、”自覚”症状 symptom はありえない、というのはおかしいよ。
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言葉によらなくても動物と通じ合えると、多くの飼主が思っている。
それを獣医師や獣医学が否定してどうする。