この春は事故が少ない・・・・それは間違いないんだけど・・
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土曜日、午前中は2歳馬の飛節OCD関節鏡手術。
後膝をぶつけて血腫になり跛行している2歳馬の診察と処置。
当歳馬の細菌性関節炎の再来院。
2歳馬の舌裂傷。チフニーをつけたまま放馬してしまったらしい。
分娩前からもう2週間はらいたしている繁殖牝馬。
なんだかわからなかったが、何もないはずはないし、もう開腹してみなければならない。
盲腸便秘だった。
つづいて、ホル子牛の尿膜管膿瘍。
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夜、未経産の繁殖牝馬の疝痛の相談。
「朝から痛い」「ひどくない」「はっきりした所見はない」とのことだったので、便秘を疑い様子を観てもらうことにした。
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骨盤骨折で産道が狭窄していて経膣分娩できない繁殖牝馬がお産のようなので帝王切開してほしい、との連絡。
じゃあ連れてきて、入院厩舎で様子を観て、本当にお産なら帝王切開しましょう、ということにした。
が、お産で間違いないんだろう、と考え直して手術の準備をする。
まだ破水もしていないままの帝王切開になったが、子馬は元気だった。
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その最中、未経産の繁殖牝馬が疝痛が悪化したので来院する、との連絡。
それを待ちながら帝王切開の片付けをしていると、牛の帝王切開をして欲しいとの電話。
「今、馬の帝王切開が終わったばかりで、次の疝痛馬が来院するので、対応できない。
地元の獣医師でやって」
牛の帝王切開の準備を手伝っているうちに疝痛馬が来院した。
立っていられないくらい痛い。
手早く血液検査したらPCV51%、乳酸値9.6mmo/l。
これは手術だ。
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開腹したら大結腸がとてもおかしな位置にある。膨満もひどい。
色調も悪い。
結腸に沿って奥へ手を入れると・・・・脾臓の奥でくびれている。
結腸左背側変位だ。
しかし、脾臓にひっかかっているのを外せない。
馬を右に傾けて、塩酸フェニレフリンを点滴投与してもらって、やっと脾臓から外せた。
骨盤曲を引っ張り出すが、それ以上は引き出せない。
骨盤曲を切開して、内容を捨て、結腸根部(右側結腸)も少しずつ空にした。
それでやっと胃の背中側、馬の左よりにあった右側結腸を右側へ戻し、結腸の引き出す引き出すことができた。
しかし、結腸の色調は回復しない。
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このままではダメだろう。
結腸亜全摘することにした。
日中から手術つづき。・・・疲れてるんだけどね。
盲結腸ヒダのところで結腸動脈を何重にも縛り、結腸を切断し、腹側結腸と背側結腸を吻合した。
終わって5時。
もう夜明けだ。
馬が立ち上がったのが、6時過ぎ。
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帝王切開も、結腸切除も、その辺が血だらけ、糞だらけになる。
術衣に、覆布に、タオルに雑巾、洗濯物もいっぱい。
器具の洗浄、滅菌、オートクレーブもフル稼働。
やれやれ、さすがに4月だ。
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心を燃やせ
煉獄さんも言い残した。
ガンバロー
今日は寝るけど;笑