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Channel: 馬医者残日録
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食べ過ぎ疝痛警報発令中!

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夕方、結腸捻転。

術前のPCVは44だったが、開腹したときの結腸の色調はひどく、ダメかと思った。

しかし、内容を捨てて、整復したら色調も良くなった。

           ー

深夜になって、夕方から疝痛している繁殖牝馬が来院。

ひどい疝痛ではない。

胃拡張だった。

青草の食べ過ぎなんだろう。

帰って様子を観てもらうことにする。

           ー

前夜に手術した結腸捻転馬は状態が悪くなった。

もう立っているのがやっと。

できることはない。

それから1時間ほどで死んだ。

           ー

次の夜も結腸捻転の開腹手術があった。

程度は軽くて、翌日帰っていった。

           ー

昨夜は、やはり繁殖牝馬の疝痛。

来院したら落ちついていたので様子見。

私は、次の疝痛馬で呼ばれた。

もう3日目の疝痛。

盲腸便秘?結腸左背側変位?と思って開腹したが、結腸捻転だった。

ひどく痛かったわけではなく、横臥したり、ときどき食べたりする経過だったそうだ。

夜中にする手術じゃなかった。

           ー

その手術の前に、2歳馬の疝痛の依頼が来ていた。

結腸捻転の手術が終わって、すぐ準備をして始める。

回腸に砂の塊が詰まっていた。

もみほぐして盲腸へ送り込めた。

閉塞部位より上位の液状内容も盲腸へ送り込んだ。

           ーーー

腸管手術が連夜つづいている。

青草が伸び、食べ過ぎるのだろう。

結腸捻転馬の結腸の内容はドロドロで、水を送り込まないでもビチャビチャと内容を捨てられるほど。

食べ過ぎ注意。

疝痛警報発令だ。

         ー

具体的にはどうすれば良い?

放牧時間を短くするか・・・

草を短く刈ってしまうか・・・

厩舎に入れてからの飼いつけ量を減らすか・・・

それぞれの馬と牧場の状況によってできることは変わるだろう。

         //////////////

そして、

昼間できる診療を夜中に連れてこないでもらいたい。

しっかりするべきことをすれば判断はつくはずだ。          

 

 


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